ディモルホセカの育て方

キク科 「て」からはじまる植物

ディモルホセカ
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
キク科
学名
Dimorphotheca
用途など
鉢植え 庭植え
開花期
3月~5月
大きさ
高さ30cm~60cm
耐寒性
ふつう(霜に注意)
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 3月~4月 / 9月
肥料 6月~9月

日常の手入れ

株のそうじ

特に手間のかからない植物で、とりたてて手入れといったものをしなくても育ちます。花が枯れてきたら花がらを摘み取ることと、鉢植えにしているもので下の方の葉が枯れてきたらこまめに掃除することくらいです。

日当たり・置き場所

日当たりの良い環境で育てることが栽培のポイントです。日に当たると花が開いて、夕方になると閉じる性質があり、日陰や天気の悪い日には花が開きません。室内に置いている鉢植えも、できるだけ日に当てて育てましょう。日照不足になると。花の色が鈍くなったり花の大きさが小さくなり、茎がひょろひょろになることがあります。

寒さにもある程度は耐えますが、霜に当てると枯れることがあります。寒冷地では冬は室内の日当たりの良い窓際で管理します。それ以外の地方では、ベランダや軒下など屋根のある場所で霜に当たらないようにすれば冬越しできます。霜の心配がなければ、庭植えにすることも可能です。

大株になった(数年経た)多年草タイプのものは環境にも慣れて寒さにもよく耐えますが、まだ小さな株や、秋に発芽したばかりの一年草タイプの苗は特に寒さには注意しましょう。油断すると枯らしてしまうことがあります。

水やりと肥料

水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。真夏のベランダは乾きやすいので朝と夕方の一日2回の水やりが必要になるでしょう。冬は生長が鈍り水の要求量も減りますので、春から秋に比べたら回数を少なめにします。土の表面が乾いて2日ほど空けてから水やりを行うようにしましょう。

土にあらかじめゆっくりと効くタイプの粒状の肥料を混ぜておきます。追肥として花の咲き始めから9月頃まで液体肥料を10日に1回の間隔で与えましょう。

適した土

水はけの良いことが大切です。鉢植えやプランター植えの場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。地植えの場合、粘土質の場所は水はけが悪いので適しません。やや水はけの悪い場所では川砂や腐葉土を混ぜ込むか植える場所に土を盛って山高にしてできるだけ水はけをよくしましょう。

植え替え・植え付け

一年草タイプは一度植えると植え替えの必要はありません。多年草タイプも地植えは植え替えの必要がありません。

植え替えが必要なのは多年草タイプの鉢植えにしているもので、鉢の底から根が見えているような状態になっていれば鉢の中が根でつまっている証拠なので、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの適期は霜の心配がなくなる5月頃です。

ふやし方

多年草タイプはさし芽、一年草タイプはタネまきでふやすことができます。

さし芽の適期は9月頃です。花の終わったあとに出る新芽を葉が10枚くらいになるように切り取って土にさす部分の葉を取り除いてから湿らせた赤玉土に挿します。1ヶ月くらいで根が出てきますので、それぞれを小さな鉢に植え替えます。植え替えをせずにそのまま育てて春に暖かくなってから植え替えても良いでしょう。

タネまきは春と秋にできますが秋にまいて冬越しさせた方が大きな株に育つので、寒冷地以外は9月にタネまきを行います。本葉が3から4枚になった頃にひとつずつをビニールポットに植え替えて、霜の当たらない場所で育てます。暖かくなってから鉢やプランターに植え替えましょう。

かかりやすい病害虫

灰色カビ病 アブラムシ ヨトウムシ

アブラムシが非常につきやすいので春暖かくなる頃に予防のためにオルトランなどの殺虫剤を散布しましょう。知らないうちに葉や茎が食い荒らされていることがあります。これはヨトウムシというガの幼虫の仕業で、昼間は土に潜っていて姿が見えませんが、夜に土から這い出してきて植物を食い荒らします。薬剤を散布して駆除しましょう。

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