6. 平鉢にタネをまく

1.鉢底ネットを敷き、土を入れる

鉢底の排水穴はそのままだと、土を入れたときに流れ出てしまいます。市販の鉢底ネットでふたをしましょう。
その上から、土を入れます、量は鉢の八分目くらいで充分です。めいっぱいまで土を入れてしまうと、土がこぼれやすいし、持ち上げにくいです。鉢のフチに親指が引っかかる程度のスペースは必要です。

2.ならす

表面が平らになるよう、手や板きれで表面をならします。力を入れすぎずに、軽く抑えるくらいの加減でまんべんなく。
単純な作業ですが、タネを均等にまくために大切な下準備です。土の表面に凹凸があると土の乾き具合にムラがでたり、一カ所にタネが固まりやすくなります。

3.タネをまく

基本は『ばらまき』です。具体的には指でつまんでパラパラとまけばよいですが、均等にまければいいので、特に決まったやり方はありません。人によって色々なスタイルがあります。つまめる程度のおおきさなら、ピンセットを使って1粒ずつまいても良いです。
粉のように細かいタネは、谷折りにしたメモ帳やハガキの上にぶちまけて、紙相撲するみたいにとんとんと叩いてまいたります。
細かいタネは厚まき(タネ同士が重なってしまう状態)になりやすいので気をつけます。均等にまければ、発芽後の間引きや移植作業がぐっと楽になります。

4.土をかぶせる(覆土)

できるだけ細かい目のふるいを使い、タネが隠れる程度の土をまんべんなくかぶせます。覆土にムラが出ると発芽が揃わないことがあります。ふるいがない場合は手でなるべく丁寧に土をかぶせます。
土をかぶせる第一の目的は、タネの乾燥を防ぐためです。もうひとつ、発芽のとき、かぶせた土が重しやヤスリの役割を果たし、皮が脱げやすくなります。芽が皮を被ったまま地表に出てくると、葉がきれいに開かず、生長できずに枯れることもあります。

5.水やり

上から水をかけると水流でタネが流れてしまったり、土が掘り返されてしまうので、底面から吸水させます

受け皿を敷いて、そこに水をたっぷり入れるだけです。水がなくなったら、受け皿に水を注ぎ、発芽するまでその状態をキープします。受け皿は深めのもので、鉢の直径と同じがそれより一回り大きなものが扱いやすいでしょう。

1.間引く

発芽した芽がきゅうくつな状態になると、充分に日射しが行き渡らず、ひょろひょろした苗になります。風通しも悪くなり、蒸れて枯れることもあります。隣り合う苗の葉っが重なり合っているようなら、どちらかを間引いて間隔を空けます。

ピンセットを用いて苗を引っこ抜きます。付け根をしっかり掴んで、まっすぐ上に引き抜きます。このとき、となりの苗の葉っぱが引っかかったりしないように気をつけます。

2.間引く　つづき

大きくなった苗は根がある程度張っているので、引っこ抜くときにとなりの苗まで引きずられて浮いたり、抜けてしまうことがあるので注意します。無理矢理引き抜こうとせず、付け根からハサミできりおとします。

根は残りますが、日射しと風通しを良くするのが一番の目的なので、これで大丈夫です。

タネをまくときに、均等にスペースを空けてまかないと、この作業をする際に苦労します。

3.肥料

双葉の次の葉っぱ(本葉)が完全に開いたら、草花に与えるのと同じ濃さの液体肥料を受け皿に注いで、底面から吸水させます。与える間隔は2週間に1回程度です。

この後の作業は『9.移植する』に続きます。