ザルジアンスキアの育て方

甘い香りの花が夜開く

ゴマノハグサ科「さ」からはじまる植物

ザルジアンスキア
科名
ゴマノハグサ科
学名
Zaluzianskya
別名
ナイトフロックス
原産地
南アフリカ
大きさ
20cm~50cm
主な開花期
5月~6月
耐寒性
ふつう
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

ザルジアンスキア(サクラカラクサ)属は南アフリカに約50種類が分布します。毎年花を咲かせるけども比較的寿命の短い「短命な多年草」もしくは花後にタネを付けて枯れてしまう一年草です。ザルジアンスキアの名前は16世紀の植物学者ザルジアンスキーに由来します。 

花は表が白色で裏が赤紫色を帯び、派手さはないですがかわいらしい感じです。夜開性で花は昼は半開き状態、夜に完全に開きます。昼間は全く香りませんが、日が落ちて夜になると芳香を放ちます。その香りは昼間の無臭が信じられないほどです。

香りはやや甘い感じで表現が難しいです。海外の資料で「ハニー・アーモンド・バニラ・フレグランス」と表現しているものがありましたが、言われてみればそんな感じです。月の光に当たると白い花が闇夜に浮きあがって芳香を放つ様はややミステリアスな感じを受けるかもしれません。草丈は品種によってやや異なり20cm~50cmほどになります。

種類

園芸で比較的出回っているのは「ナイトフロックス」と呼ばれるカペンシス種やオヴァタ種です。カペンシス種は「ミッドナイトキャンディー」、オヴァタ種は「ムーンライト・フレグランス」という品種がよく流通しています。そのほか、ピンク花のヴィローサ種がよく知られています。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 3月中~下
タネまき 9月下~10月上
肥料 10月~5月

日常の手入れ

一年で枯れる一年草と毎年花を咲かせる多年草の2タイプがあります。ただし、多年草のものも高温多湿に弱く夏を越せない場合が多いです。日本では秋にタネをまいて春に花を楽しんで夏前に枯れる「秋まき一年草」として扱うのが一般的です。苗が主に春に出回るので、それを植え付けても良いでしょう。

日当たり・置き場所

日当たりの良い環境を好みます。特に開花期は日照不足になると花付きに影響が出ます。耐寒性はそこそこあり、ベランダなど霜のよけられる場所なら特に問題ないでしょう。


水やり・肥料

適湿を好み、強い乾燥は苦手です。特に春に暖かくなってくると、生育がおう盛になり、よく水を吸います。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

3月中旬~下旬頃が苗の植え付けの適期です。遅霜の心配がある場合は4月に行います。水はけが良く、かつ適湿を保てる土が適しています。草花用の培養土を用います。

ふやし方

タネをまきます。まき時は9月下旬から10月上旬、気温が高いと発芽しにくいので、タネまき後は涼しい場所で管理します。

関連する植物