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マツバギクの育て方

マツバギクツルナ(ハマミズナ)科 学名:Lampranthus  用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(やさしい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい)

葉が松葉のようで、キクみたいな花を咲かせるので「マツバギク」の名前がありますがキクの仲間ではありません。南アフリカ原産の多肉植物で葉は肉厚、花は冬咲きのものもありますが、主に春~初夏にかけて咲きます

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え付け
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肥料
    バー バー バー バー バー バー      

季節・日常の手入れ ポイント
性質を理解して、環境が合えば(やや寒さに弱いところを除いて)特に手間はかかりません。ポイントは日当たりの良い場所で乾燥気味に育てることです。枯れた花をこまめに摘み取るくらいが主な日常の手入れです。地植えで3~4年育てていると株元の葉が落ちて茎が露出して姿が悪くなるのでさし芽をして苗を作り直します。

日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適しており、少なくとも半日は日の当たる場所でないと育ちません。葉が肉厚で水分が貯められようになっているので乾燥には強いですが、逆にじめじめした水はけの悪い場所を嫌い湿地では花付きが悪く、最悪の場合枯れてしまいます。

耐寒温度は2℃くらいで、気温がそれ以下になったり霜が当たると枯れてしまうことが多いので寒冷地では秋に挿し芽して苗を作るか地植えにしているものを掘り上げ、鉢植えにして寒さの避けられる場所で春まで管理します。また、耐寒性のある品種もあるのでそれらを選んで育てるのも良いでしょう。

這うように広がる性質を活かして、グラウンドカバーやロックガーデン、テラスの柵やフェンスの上から垂れ下がるようにコンテナや鉢を配置しても良いでしょう。また、地植えにする場合は南向きの斜面などが水はけと日当たりがよいので最適です。

水やり・肥料
乾燥に強いので、水やりにはさほど神経質になる必要はありません。土の表面が乾いて1~2日後くらいに水をやればよいです。冬はあまり乾燥しないうえに植物自体もあまり水を吸わないので、水やりの回数はぐっと減らし土の表面が乾いて3~4日後に与えると良いでしょう。

やせ地でもよく育つので、肥料もさほど必要ありません。春~秋にかけて月1回程度、液体肥料を与えれば充分です。

用土
水はけが良く、乾燥気味の砂質土壌を好みます。

鉢植えの場合、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜた土を用います。また、酸性土壌を嫌いますので地植えにする場合はあらかじめ石灰を混ぜ込んでおきます。

植え替え・植え付け
植え替え、植え付けの適期は春4月~5月、秋9月中旬~10月上旬です。

ふやし方
さし芽でふやすことができます。

さし芽は秋9月~10月頃が適期ですが、春~秋の高温期なら特に問題ありません。茎を5~6cmの長さに切り、土に挿す部分になる下の葉を落として2cmくらいの深さに挿します。直射日光の当たらない明るい日陰で管理すると1ヶ月くらいで根が出て生長を始めますので、日の当たる場所に移動させます。茎が伸びてきたら先端を切り落とし、ワキから芽を出させるようにするとボリュームのある茂った姿になります。ちなみに秋の適期に挿す方が、株姿を整えやすいです。

鉢に用土を入れてそこに直接挿し芽して育てると、そのまま鉢植えとして楽しめますので手間がかかりません。5号鉢(直径15cm)に5~6本まとめて植えるとボリュームが出ます。
マツバギクの挿し芽は根付きがよく成功率も比較的高いので興味があればやってみましょう。

かかりやすい病害虫
春先からアブラムシ、高温で乾燥する環境ではハダニが発生することがありますので見つけ次第駆除します。

まとめ 
日当たりの良い場所でよく育ちます
乾燥に強く、じめじめした環境が苦手
寒さにやや弱いので、寒冷地では耐寒性の品種柄を選ぶ

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