エンダイブの育て方

タネから育てます

キク科 「え」からはじまる植物 ハーブ・野菜

エンダイブ
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
キク科
学名
Cichorium endivia
用途など
露地植え
開花期
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大きさ
高さ50cm~1m
耐寒性
ふつう
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

タネまき 3月上 / 8月下

家庭向きの品種

葉が縮れる品種と葉の広い品種がありますが、葉の縮れる「グリーンカールド」という品種がタネもよくでまわっており育てやすいです。

タネまき・苗作り

タネは畑に直接くか、いったん箱などにまいてある程度の大きさになってから畑に植え付けます。まきはどきは3月上旬か8月下旬です。発芽適温は20℃前後なので春まきは暖かい場所で、夏まきは涼しい場所で管理しましょう。発芽した苗はひとつずつビニールポットに植えて本葉が4枚くらいの頃に畑に植えます。植え付け間隔は25cm前後にします。

畑に直接まく場合は筋状にタネをまきます。新しいタネなら発芽率はよく、発芽適温下ではタネまき後4日くらいで発芽します。

植え付け後の作業

直まきは発芽したら葉と葉がふれあうくらいに間引いていき、最終的に25cm間隔にします。間引いた苗はやわらかく苦みも少ないのでそのままサラダで食べられます。間引きを怠ると株元まで充分に日光が当たらず、ひょろひょろになってしまいます。葉が触れあう間隔で間引くのは、苗が支え合って倒れにくくするためです。

株全体の直径が25cmくらいなった頃に外葉(一番下の大きな葉)をひもなどで束ねてきんちゃく袋のような状態にします。エンダイブの葉は苦みが強くそのままでは食用に適しませんこうすることで光が遮られ中の葉が白く軟らかくなり、味もほろ苦くておいしくなります(これを”軟白処理”と言います)。


水やり・肥料

湿り気味の土を好みます。特に夏場の栽培では乾かさないようにしましょう。

畑が肥えた土であれば肥料を与えなくてもよく育ちます。やせた土でもゆっくりと効く粒状の肥料を土に少量混ぜ込むだけでよい。

植え替え・植え付け

水もちの良い土が適します。酸性は好まないので、土にあらかじめ苦土石灰を混ぜ込んで中和しましょう。

収穫

軟白処理を行った株は一週間くらいで株ごと収穫します。それ以上長くひもで縛ったままにしておくと株の中が蒸れて腐ってしまうことがあります。

春にタネをまいた場合は夏に花が咲く(とう立ちする)までに軟白処理を行い収穫しましょう。花が咲いてしまうと食べられません。

夏にタネをまいた場合は台風が来るまでに収穫しましょう。エンダイブは倒れやすく、強風が吹くとすべての株が倒れてしまうことがあるからです。

かかりやすい病害虫

病気:菌核病 害虫:アブラムシ ヨトウム

菌核病は茎や葉が腐って株が枯れてしまう病気で、土中にいる菌が原因です。長雨で風通しが悪かったりすると発生しやすくなります。腐ってきた部分は早めに取り除いて殺菌剤を散布します。

アブラムシは茎葉について吸汁し、ヨトウムシは葉を食害します。ヨトウムシは食欲旺盛であっという間に葉をボロボロにしてしまうので、早めに見つけて処分しましょう。ヨトウムシは主に夜活動し、昼間は株元の土中の浅い部分に潜んでいます。

その他

普通のレタスに比べると葉も丈夫で生長も早いですが倒れやすいので、株と株の間隔は狭めにしてお互いの株が支え合うようにしましょう。また夏に畑にじかにまく場合は日除けを行ってできるだけ地面の温度が上がらないように気をつけましょう。

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