小さなアザミのような花がポンポン咲きます

アゲラタムとは

キク科 「あ」からはじまる植物 夏~秋に咲く草花

アゲラタム
この植物の育て方
科名
キク科
学名
Ageratum
原産地
中南米
大きさ
高さ15cm~80cm
開花期
7月~10月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

熱帯アメリカを中心に30種が分布する、毎年育つ多年草です。日本では冬前に寒さで枯れてしまうことが多く、春にタネをまいてその年の夏~秋に花を楽しむ春まき一年草として扱うのが一般的です。園芸的に栽培されているのはその内の2種と園芸改良種です。

切り花向きの背が高い「高性種」、花壇や鉢植えに向く背が低い「矮性種(わいせいしゅ)」、その2つの中間で切り花・花壇兼用の「中高性種」の3タイプがあります。家庭園芸向きの品種は矮性種が多く、高性種の改良品種はそれに比べると少ないです。

花色は青、白、紫、白、ピンクなどで開花期は初夏-秋、アザミに似た姿をしています。性質は丈夫で、沖縄などでは雑草化したものが見られます。

名前の由来

’アゲラタム’はギリシア語で否定を表す’ア’と’ゲラス’(=年をとる)の2語から来ており、「老いを知らない」とか「古びない」と言う意味になり、花色が長期間色あせないところに由来します。和名のカッコウアザミは葉っぱのかたちが薬草のカッコウ※に似ており、アザミのような花をさかせるところから付けられました。

※カッコウ…毎年育つシソ科の多年草で夏に赤紫色の花を穂状にさかせる。カッコウは漢名で和名はカワミドリ。


品種・系統

主に栽培されているのはコニゾイデスとホウストニアヌムの園芸品種です。〔〕内は学名、A.はAgeratumの略

コニゾイデス〔A.conyzoides〕

和名カッコウアザミ、日本には明治初年頃に渡来。草丈は30cm-60cm、古くから切り花や花壇用に栽培されています。

ホウストニアヌム〔A.houstonianum〕

和名オオカッコウアザミ、メキシコなどが原産で明治20年頃渡来。和名の示すとおり葉や花が大型で、草丈は15cm-60cmになります。園芸品種が豊富にあり広く普及しています。単にアゲラタムというと本種とその園芸種を指すことが多いです。

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