じゅうたんのように広がる花、甘い香り

アリッサム(スイートアリッサム)とは

アブラナ科 「あ」からはじまる植物 春から夏に咲く草花

スイートアリッサム
この植物の育て方
科名
アブラナ科
学名
Lobularia maritima
別名
ニワナズナ スイートアリッサム
原産地
地中海沿岸
大きさ
高さ15cm~30cm
開花期
3月~6月/9月~11月
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

アリッサムは細かい花を密に付け、カーペット状に広がる草花で、花は甘い芳香を放ちます。英名のスイート・アリッサムという呼び名でも広く普及しています。

本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、高温多湿に弱く夏に枯れてしまうことが多いので、園芸では秋にタネをまいて春に花を楽しむ「秋まき一年草」として扱うのが一般的です(寒冷地では逆に寒さに耐えられないため、春にまいて秋に花を楽しむ「春まき一年草」として扱うこともあります)。ちなみに春に花を楽しんだ後、枯れずに夏を越すと秋にも花を咲かせます。数年経った株は、株元が木の幹のような感じになります。

花色は白、赤、紫、ピンクなどのほか、パステルカラー調の園芸品種も知られています。花は小さく、散った花びらは粉のようです。

花は夜によい匂いを放つものが多く、暗いところで目立つ白系の花が多いことなどからも夜行性の昆虫類が花粉の媒介をしていると考えられています。

分類と品種

〔〕内は学名、L.はLobulariaの略。

以前はアブラナ科アリッサム属に含まれていましたが、現在はそこから分離されたロブラリア属に分類されます。分類上は「アリッサムとは違うもの」になっていますが、園芸では昔の名残で「アリッサム」と言うとこの植物を指すことが多いです。

ロブラリア属は地中海沿岸に約5種類の仲間が知られていますが園芸で一般にアリッサムとして栽培されているのはロブラリア・マリティマ〔L. maritima〕の園芸品種です。


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