ヤサシイエンゲイ

WASABI

ワサビ

ワサビ
科名:アブラナ科
学名:Wasabia japonica (=Eutrema japonica )
原産地:日本 サハリン
草丈:30cm-45cm
開花期:3月~5月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(むずかしい)

くわしい育て方

〔〕内は学名

ワサビとは

日本(本州・四国・九州)、サハリンなどに分布する、毎年花を咲かせる多年草です。冷涼な気候を好み、主に山間を流れる渓流の浅瀬に自生します。

円柱状太い地下茎を作り、そこから長い軸(葉柄)を何本も伸ばし、その先端にハート型の葉を1枚ずつ付けます。葉っぱは落ち着いた緑色で光沢があり、縁の部分がゆるく波打ちます。ワサビの根はボコボコとしていて表面に凹凸がありますが、あの凹凸は葉柄が落ちた後です。主な開花期は3月~5月で、葉柄より長く伸びた花茎の先端に4枚の花びらを持つ白い小花をまとめて咲かせます。

植物全体に特有の辛味があり、日本では古くから香辛料や漬物などの食材に利用されています。薬用としては、食欲増進や神経痛、リウマチなどに効果があるとされます。

生長が早い、耐病性があるなど、主に営利栽培向きの品種が知られています。粉わさび、一部のねりわさび等でよく知られるワサビダイコン(セイヨウワサビ)〔Armoracia rusticana〕は、同じアブラナ科でも別属の植物で、ワサビの仲間ではありません。

属名のワサビアは和名のワサビからきています。種小名のヤポニカは「日本産の」という意味です。

歴史

慶長年間(1596-1615)に、静岡県静岡市の安倍川流域の有東木で栽培がはじまったと言われています。当初は門外不出でしたが、その後100年ほどかかって普及していき、天城や富士山麓で栽培されるようになりました。現在でもその流れは続いており、全国生産量第1位は静岡県です。

江戸時代に栽培が広くされるようになったのは当時、寿司やそばが一般化して庶民の間でも食べられるようになったことが大きく関係していると言われています。

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