ツニア
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
ラン科
学名
Thunia
用途など
鉢植え
開花期
6月~8月
大きさ
高さ30cm~1m
耐寒性
ややよわい(5℃以上)
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 3月下~4月
肥料 5月~9月

日常の手入れ

支柱を立てる

茎(バルブ)が長く伸びるので、倒れないように支柱を立てましょう。また、花がしぼんだら摘み取ります。バックバルブが斜めに倒れて邪魔なようなら数本まとめて軽く縛ってもかまいません。

日当たり・置き場所

生育期は直射日光下では葉が焼けてしまい生育が衰えることがあります。春と秋は明るい日陰で、夏は広葉樹の下など風通しの良い日陰で育てましょう。光の射し込まない日陰に置くと株が弱ります。可能な限り直射日光の当たらない明るい場所に置くようにしましょう。

冬越し

晩秋に落葉して冬に休眠に入ります。冬越しの目安は3℃以上、できれば5℃あれば無難です。休眠期はすべての生長が止まり、水や日射しも必要ありません。鉢から抜いて茎を軽く束ね、新聞紙でくるんで霜の当たらない暖かい場所に置いてもよいでしょう。鉢から抜いた株は3月中旬以降に鉢に改めて植えます。

水やりと肥料

春に休眠からさめて新芽が伸び始める頃(3月~4月)から、水をやり始めて花が咲き終わるまでは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。この時期の水切れはその後の生長にまで影響を与えますのでしっかりと与えましょう。花後は徐々に水やりの回数を減らしていって冬は完全に水を断ちます。休眠に入ってからも水やりを続けると根元から腐って株がダメになってしまうことが多いので注意しましょう。

春の生長開始~開花まで期間がかなり短いので、この間にいかにスタミナのある丈夫な株に育てるかが勝負(?)の分かれ目です。新芽が出てきたら5月に1回、固形の肥料(油かすと骨粉を同量混ぜたものや市販の洋ランの置き肥)を株元に与えます。それと同時に液体肥料を秋まで10日に1回与えます。

適した土

水ゴケが手軽で手に入りやすいです。さらに水はけのよいバークチップやヤシ殻チップでもよく育ちます。

植え替え・植え付け

植え替えの適期は春に新芽が伸び始める頃が適期で毎年植え替えます。根を半分くらいに切りつめてから新芽の伸びていくスペースを考えて新芽のある方向を空けて一回り大きな鉢に植え替えます。植え付けるときは鉢の底に軽石や鉢かけを敷いておきましょう。植え付けたあとはぐらぐらと安定しにくいので支柱を立てます。

作業の時に新芽をうっかり折ってしまうことがあるので慎重に行いましょう。通気性の良い素焼き鉢の方が生育がよいですが、プラスチックの鉢でも育てられます。

ふやし方

ふやし方・植え付け

高芽とりと茎ざし、株分けでふやすことができます。

高芽とりは去年伸びた古い茎の上部に夏になると高芽と呼ばれる芽が伸びてきます。高芽の根が3cmくらいに伸びてきた頃に茎からはずして水ゴケを使って鉢植えにします。冬に休眠に入って春になると横から新芽がふいてきて育ちます。その年はまだ株のスタミナもないので花が咲きません。早くても翌年以降の開花になります。

茎ざしは去年伸びた古い茎(葉が落ちて棒状になっている)を使用します。古い茎を2~3節ごとに切り、湿らした水ゴケを入れた鉢に挿すか、横に寝かせます。乾かさないように半日陰の場所で育てると節から新芽が伸びてきます。適期は夏です。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

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