ディモルフォルキス・ロウィー

ランの仲間 「て」からはじまる植物

ディモルフォルキス・ロウィー
科名
ラン科
学名
Dimorphorchis lowii
別名
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原産地
ボルネオ
大きさ
1m~2m
主な開花期
主に夏~冬

こんな植物です

ボルネオに分布するランで、樹木などに根を張り付かせて生育する着生種です。肉厚で帯状の葉を左右交互に出して、草丈は1m~2mになります。ランの中でも大型の部類に入ります。草姿は別属のバンダに似ています。

主な開花期は夏~冬で、葉の付け根から花茎を下向きに伸ばします。花茎は長さ2~3mになり、ややまばらながらもたくさんの花を咲かせます。多数の花は幅5~6cmほどで、花びらは肉厚でやや細く縁が少しよじれたようになります。色は黄緑色地に赤褐色の大きな斑が全体を被うようにつきます。しかし、なぜか花茎の付け根あたりに全く色や形が異なる花が2~3輪付きます。付け根あたりの花は黄色地に小さな赤褐色の斑が少しだけ入り、花びらはやや幅がありよじれません。

1本の花茎から異なる2種類の花を同時期に咲かせるところが、このランのユニークなところです。花自体は派手ではありませんが、なんと言っても大型のランで、長く花茎を下垂させた姿を下から見上げると落ち着いた迫力があります。盛大に伸ばしている根も大きな株を支えるためなのか、他の着生ランに比べるとかなり太く見えます。

名前の由来

属名のディモルフォルキスはギリシア語のディ(ふたつ)、モルフェ(かたち)、オルキス(ラン)の3語から成り、「2つのかたちのラン」と言う意味です。2種の異なる花を付けるところに由来します

その他の画像

1.多数つく花 2.株元に少数つく花

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