オジギソウの育て方

触れると閉じる小葉

マメ科 「お」からはじまる植物

オジギソウ
科名
マメ科
学名
Mimosa pudica
別名
ネムリグサ 羞恥草(中国名)
原産地
ブラジル
大きさ
20cm~30cm
主な開花期
7月~9月
耐寒性
よわい
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

ブラジル原産の草花で、本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、寒さに弱く日本では冬に枯れてしまうことが多く、園芸上は春まき一年草(春にタネをまく→花が咲く→秋~冬に枯れる)として扱われます。

ふれると小さな葉がぴたりと閉じ合わさって葉の軸の付け根からかくんと下向きに折れる姿はおもしろく、理科の教材としてもおなじみです。センシチブ・プラント(敏感な植物)の異名もあり、ふれる以外にも熱や蒸発したアルコールなどにも反応し同様の動きをするそうです。ちなみに夜になったり、周りがうす暗くなっても葉を閉じます。夏になると葉の付け根にピンク色でボール状のかわいらしい花を咲かせます。花の後にはさやができてタネをつけます。

アルゼンチン原産のコダチオジギソウも園芸的に栽培されています。

名前の由来

日本に渡来したの天保14年(1843年)頃と言われています。学名’ミモサ・プディガ(Mimosa pudica)’の’プディガ(pudica)’は「恥ずかしがる」という意味で、中国名でオジギソウのことを「羞恥草」と言いますが、いずれもふれると葉を閉じる様子に由来すると考えられます。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

タネまき 5月下~6月上
植え付け 6月

日当たり・置き場所

日当たりと水はけの良い環境が適しています。本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、寒さに弱く日本の気候ではたいがい冬前には枯れてしまいますので毎年育てたい場合は、花後にできるタネ採っておきます。

タネを採る場合はさやが茶色くなってきたら、早めにさやごと採って陰干します。さやがカラカラに乾いたらタネを採りだしてまき時まで保存します。

水やり・肥料

水は土が乾いたらたっぷりと与えます。

生育初期(苗の段階)に液体肥料を1~2回与えることはありますが、基本的に肥料を与える必要はありません。逆に肥料が多いと茂るばかりで花が咲かないこともあります。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

一株で結構広がるので複数株植える場合は25cm間隔で植え付けます。鉢植えにする場合は5号鉢(直径15cm)に一株が適当です。

水はけのよい土壌であれば、特に選ばずよく育ちます。鉢植えにする場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた用土を使います。

ふやし方

タネをまいてふやします。発芽適温が25℃~30℃と高いので、5月中旬以降にタネをまきます。20℃程度でも発芽しますが、発芽率はあまり良くないことが多いです。気温が高いと発芽後ぐんぐん生長するので、6月中旬までタネまきできます。種皮が非常に固いのでまく前に60℃ほどのお湯に30分浸けてすこしふやかしてからまく方法もあります。

ビニールポットに土を入れてそこに3~4粒タネをまいて、発芽したら間引いてひとつのポットで1本の苗になる様にし、ある程度育ったら植え付ける方法が簡単です。箱などにタネをまいて本葉が2~3枚の頃、根を言いためない様に掘り上げて植え付けてもよいでしょう。

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