定番の観葉植物

オリヅルランとは

ユリ科 「お」からはじまる植物 観葉植物

オリヅルラン
この植物の育て方
科名
ユリ(キジカクシ)科
学名
Chlorphytum comosum
別名
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原産地
南アフリカ
大きさ
30cm~80cm
開花期
春~夏
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

南アフリカ原産の毎年育つ多年草です。細長い葉が優雅な曲線を描きながら放射状に茂り、主に吊り鉢にして観葉植物として楽しみます。「ランナー(走査茎・ほふく茎)」と呼ばれる細い茎が長く伸びて、その先端に子株を付けます。その様子が折り鶴をぶら下げているようなので、オリヅルラン(折鶴蘭)の名前があります。

春~夏にかけてランナーの節から白い花を咲かせます。花は小さくて目立ちませんが、よく見ると素朴で可愛らしいです。水分をたっぷりと含んだ白い多肉質の根をもち、非常に乾燥に強く、地上部のすらっとした姿とは相反して丈夫な植物です。

学名のクロロフィツムは「緑色の植物」という意味です。ランと付きますが、ラン科の植物ではありません。細長い葉を茂らせる外来の植物に「○○ラン」という名前が付いているのが多いので、これもそうでしょう(クンシランヤブラントックリランなど)。


種類

〔〕内は学名、C.はChlorphytumの略。

オリズルランの仲間、クロロフィツム属は北米とヨーロッパをのぞく全世界に200種以上分布しますが、観葉植物として親しまれているのはオリズルランとシャムオリズルランの2種です。

オリヅルラン〔C. comosum〕

野生種のオリズルランの緑一色の葉をもちますが、主に栽培されているのは白い縁取りが入るのソトフオリヅルラン(外斑折鶴蘭)〔 'Variegatum'〕や、葉の中心に白い筋の入るナカフオリヅルラン(中斑折鶴蘭)〔 'Vittatum'〕、葉の幅が広いナカフヒロハオリズルラン(中斑広葉折鶴蘭)〔 'Picturatum'〕などの園芸品種です。一般的にそれらがオリヅルランの名前で出回ります。余談ですが、ソトフオリヅルランはソフトオリズルランと誤記・誤認・誤読、等しやすいです。

シャムオリヅルラン〔C. bichetii〕

別種のシャムオリズルランも鉢植え観葉植物として親しまれています。シャム(タイの旧名)と付きますがアフリカのガボン原産で、オリヅルランに比べると葉は短く、株も全体的にコンパクトでランナーを出しません。葉は濃緑色で、白い縁取りが入ります。根はやや細めで、葉の質も薄くオリヅルランに比べると性質はやや弱いです。

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