グレコマの育て方

這うように広がる

シソ科 「く」からはじまる植物 グランドカバー向き

グレコマ
科名
シソ科
学名
Glechoma hederacea
別名
フイリカキドオシ
グランドアイビー
原産地
アジア ヨーロッパ
大きさ
5cm~20cm
主な開花期
4月~5月
耐寒性
ふつう
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

ヨーロッパ原産の常緑多年草です。葉は丸形でやや小型、縁にゆるいギザギザが入る姿がかわいらしい。茎は横に這うように伸びていき、長さ1mにもなります。性質は強健で地面についた各節から根を出してさらに広がっていきます。冬に葉の白い斑の部分と茎が紫色を帯びます。4月~5月になるとラベンダー色の小さな花を咲かせます。地面を覆うように広がるので、グランドカバーに活用できますが、逆に茂りすぎて半ば雑草化することもあります。

用途・由来

ハーブや薬草としての一面もあり、ホップが使われるようになる16世紀頃までビールの製造に用いられたそうです。また、煎じて薬としても用いられました。

和名はセイヨウカキドオシ、そのままセイヨウのカキドオシという意味です。カキドオシは日本の道ばたでもよく見られる野草でグレコマの仲間です。カキドオシは「垣通し」で垣根を通り抜けてはびこるところから付けられた名前です。

グレコマはギリシア語でハッカ属の1種を意味する「glechon」に由来します(グレコマはハッカ属ではないですが)。

種類

〔〕内は学名、G.はGlechomaの略

斑入りの園芸品種'アルボヴァリエガタ'〔G. hederacea 'Albovariegata'〕が広く栽培されています。カキドオシ〔spp. grandis〕は日本全国の路傍などでごく普通に見られ、雑草として扱われています。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え・株分け

4月 / 9月

日常の手入れ

高温多湿の環境では風通しが悪くなり蒸れて株元の葉が枯れあがり真ん中が抜けたような姿になることがあります。そのような場合は、適宜切り戻して株元近くから新芽を出させます。

地植えで茂りすぎた場合も、切り戻しや混みあった茎を間引くなどの手入れを行います。

日当たり・置き場所

日当たりから日陰まで、場所を選ばずよく育ちます。

水やり・肥料

鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

鉢植えは、鉢の中に根が回ったら一回り大きな鉢に植え替えます。それ以上大きくしたくない場合は株分けを行います。作業は真夏と真冬を除けばいつでも可能ですが、4月と9月頃が適期です。

用土は特に選びません。草花用の培養土があればそれでよいでしょう。地植えの場合も適度な湿り気のある場所ならよく育ちます。

ふやし方

株分け、さし芽でふやせます。 真夏と真冬を除いていつでも可能です。

関連する植物