クレマチス・アンシュネンシス

白いベル型の花がかわいい

こんな植物です

中国南西部、標高2000mほどの場所を故郷とする常緑性の冬咲きクレマチスです。

葉はやや先端が尖った卵形で、皮のような質感があります。つるを2～3m伸ばし、葉腋（ふよう：葉の付け根あたり）に2～3cmほどの大きさの花をベルのようにぶら下がって数輪咲かせます。花びらは４枚で肉厚、花色は白、もしくは緑色がかった白色で。一度にたくさんのつぼみを付け、満期時期は見事です。

学名「anshunensis」の読み方はまちまちで統一されておらず「アンスンエンシス」「アンスネンシス」とも言います。また、その花姿と冬に咲くところから「ウインター・ベル」の名前で流通していることもあります。

花が咲き終わった後につるを全体の半分くらいの長さに切り戻すか、夏前（6～7月頃）に長く伸びたつるを短く切り詰めます。これらの剪定作業は夏までに終わらせてしまいましょう。夏以降に切り戻すとその後の花付きに影響することがあります。

原産地が標高2000m前後の場所と言うこともあり、夏の暑さにはやや弱い性質があります。鉢植えの場合、真夏は直射日光を避けた明るい日陰に置いて育てます。地植えは、西日の当たる場所は避けた方がよいでしょう。真夏以外はよく日に当てて育てます。

耐寒性は強く、マイナス5℃程度まで耐えますが寒風に当たると葉が黒くなって傷むことがあります。つぼみ付きの鉢植えを購入した場合、ひととおり花が咲き終わるまで10℃前後を保った方が無難です。

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬の開花時期は水切れさせないように気を付けましょう。

とくにありません。

腐葉土など腐植質がたっぷり入った水はけと水もちの良い土壌が適しています。

さし木でふやすことができます。適期は６月頃です。剪定で切り落としたつるをそのままさし穂として使うと無駄がありません。

庭植えにするほか、鉢植えでもあんどん仕立てて楽しむことができ、冬の鉢花としても出回ります。