素朴な雰囲気ですが、独特の花姿
カロコルツス
![]() カロコルツス・ルテウス |
科名:ユリ(カロコルツス)科学名:Clochortus別名:カロコルトゥス原産地:北アメリカ西部〜メキシコ草丈:15cm〜60cm開花期:4月-5月難易度 |
カロコルツスとは
北アメリカ西部〜メキシコに約60種が分布する球根性の植物です。園芸では秋に球根を植え付けて翌春に花を楽しむ「秋植え球根」として扱います。
草姿はひょろりと線が細く、葉も細長く、野草のような雰囲気を持っています。花茎を長く伸ばして、その先端に花を付けます。花びらは6枚で内側(内花被片)3枚と外側(外花被片)3枚で大きさやかたちが異なることが多いです。
日本ではあまりたくさんの種が見られませんが、花姿や咲き方など非常に多彩です。植物学的にはカロコルツス節、マリポサ節、キクロボトラ節の3節に分けられます。カロコルツス節はカリフォルニア、キクロボトラ節はメキシコで特によく見られます。
園芸では花の形や咲き方、果実の付き方などから、4つのグループに分けられます。 花の形をチューリップになぞらえて、 ○○チューリップという名前で呼ばれますが、チューリップの仲間ではありません。
マリポサ・チューリップ群
マリポサはスペイン語で「蝶々」のことで、このグループのカロコルツスはバタラフライ・チューリップとも呼ばれます。花は盃状で上を向いて咲きます。外側3枚の花びらが極端に小さいため、ぱっと見は3枚の花びらを持つ花に見えます。園芸では最もポピュラーで多くの種があり、日本でも比較的普及しているグループです。花色は黄色、白、赤、オレンジ、紫など非常に豊富で、花びらのつけ根に美しい模様が入るものもあります。代表的な種にヴェヌスツス〔C. venustus〕やルテウス〔C. luteus〕があります。
スター・チューリップ群
花を正面から見ると星形に見えるのでこの名前があります。アピクラーツス〔C. apiculatus〕やトルミエイ〔C. tolumiei〕などがあります。トルミエイは花びらの内側に短い毛がふっさふさに生えてユニークです。
スモール・スター・チューリップ群
スター・チューリップの比べると小型でなんとなく線も細い。セルレウス〔C. caeruleus〕やエレガンス〔C. elegans〕などがあります。
グローブ・チューリップ群
花びらは大きく開かず、雄しべや雌しべを包むような感じで下向きにぶら下がるように咲きます。アルブス〔C. albus〕、アモエヌス〔C. amoenus〕などがあります。
カロコルツスの名前はギリシア語で「美しい草」「美しいイネ」というような意で、ほっそりした草姿と美しい花に由来します。
育て方
栽培カレンダー| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
タネまき |
日当たり・置き場所
生育期は冬〜春で、花が咲くのは初夏、夏〜秋は休眠します。基本的に鉢植えで育てます。
霜に当たるとせっかくでた芽が傷んでしまうので、冬は寒風や霜の避けられる場所で育てます。室内の日の当たる場所でもよいでしょう。
花後に茎葉が枯れて休眠に入ったら雨の当たらない日陰にに鉢ごと置きます。
水やり・肥料
多湿に弱いので水のやり過ぎに気をつけます。生育期は土の表面が乾いてから水やりをします。花後は徐々に水やりの回数を減らして、夏の休眠期は断水します。秋に水やりをはじめるのは11月頃からです。
肥料は与えなくてもよく育ちますが、冬〜春の生育期に薄めの液体肥料を与えてもよいです。やり過ぎると球根が腐ることがあるので、怖い場合はやらない方が無難です。
かかりやすい病気・害虫
特にありません
植え付け・用土
一般的な秋植え球根に比べると休眠から覚めるのが遅いスロースターターです。球根の生育サイクルに合わせて、植え付けは晩種〜初冬がよく、11月中〜下旬が適当です。10月頃に植え付けてもよいですが、水やりは11月頃からはじめます。早く植え付けると冬に過湿になったとき球根が腐りやすいです。4〜5号鉢(直径12cm〜15cm)に3〜4球、深さ3cm〜4cmが植え付けの目安です。植え替えは2年に1回を目安に11月頃におこないます。
用土は水はけのよいものが適しており、赤玉土などに軽石を混ぜます。
ふやし方
小さな球根(木子)ができるので、植え替え時にこれを植え付けてふやします。タネからふやす場合は、まいてから花が咲くまで早くて4年ほどかかります。
ポイント
多湿に気をつけ、風通しと日当たりのよい場所を選びます。
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