母の日

カーネーションとは

ナデシコ科 「か」からはじまる植物

カーネーション
この植物の育て方
科名
ナデシコ科
学名
Dianthus caryophyllus
別名
オランダセキチク ジャコウナデシコ
原産地
地中海沿岸
大きさ
15cm~1.2m
開花期
4月~7月 / 9月~10月
難易度
★★★★☆(ややむずかしい)

こんな植物です

毎年花を咲かせる多年草で、ナデシコの仲間です。元となる種は地中海沿岸に自生しますが、現在広く親しまれているのは多くの近縁種を掛け合わせて作られた交配種です。ワンシーズン(主に初夏)のみ花を咲かせる品種と、条件が合えば周年開花する四季咲き性があります。日本には江戸時代初期にオランダから入ってきたのがはじめとされます。

名前の由来

カーネーションの語源は諸説あります。ラテン語のカルニス(肉色)に由来し、野生種の花色にちなむ言う説と、イギリスで冠を飾る花として利用されており、戴冠式(コロネーション)に起因すると言う2説が有名です。


歴史

カーネーションの歴史は古く、古代ギリシア時代にはすでに栽培されていました。16世紀頃にイギリスで改良がはじまりました。まず、野生種にはない白や赤花などの品種が、17世紀にはさらに様々な色彩の花、八重咲きや大輪の品種も作られました。現在の品種の大元となったのは19世紀にフランスの園芸家によって作出された四季咲き性のカーネーションです。20世紀にはいると品種改良の本流はアメリカへと場を移して「シム系」と呼ばれる品種群をはじめとして、様々なものが作られました。

現在はヨーロッパで品種改良が盛んに行われており、地中海系品種と呼ばれる一茎に数輪の花を咲かせるスプレータイプのものに人気があり、切り花用カーネーションの主流になっています。鉢植えとしては草丈がさほど高くならないポットカーネーション、花壇向きで性質の丈夫なガーデンカーネーションなどの品種もあります。

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