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扇のような姿の花

ブルーファンフラワー

ブルーファンフラワー
科名:クサトベラ科
学名:Scaevola aemula
別名:スカエボラ
原産地:オーストラリア南東部
草丈:10cm-20cm
開花期:4月-10月

難易度バー バー バー バー バー(そだてやすい)
耐寒性バー バー バー バー バー(ややよわい)
耐暑性バー バー バー バー バー(ふつう)

ブルーファンフラワーとは

オーストラリア東南部原産の植物で、毎年花を咲かせる多年草です。茎は50cm~70cmの長さに伸びますが、あまり立ち上がらず半分横にはうように広がっていきます。葉は深めの緑色で光沢があり、やや細長く縁がギザギザに切れ込みます。花は小さなくさび形の花びらが扇状に並んだような形をしています。一年を通して開花する性質がある四季咲き性の草花ですが、主な開花期間は春~秋です。花の盛りの時期は株一杯に群れるように花が付きます。花色は青紫、紅紫、白などで園芸品種もあります。

由来

扇状に青紫色の花を咲かせるでのでブルーファンフラワーというのでしょう。属名のスカエボラの名前で呼ばれることもあります。

属名のスカエボラはローマの英雄マキウスの称号スカエボラ(左手の人)に由来し、花の形を手に見立てたものです。

育て方

栽培カレンダー

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え付け
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肥料
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日当たり・置き場所
日当たりの良い環境を好みます。日照不足だと、花付きに影響が出ます。

夏の暑さには比較的よく耐えますが、寒さに弱いので冬は霜の当たらない軒下などに避難させます。耐寒温度は2~3℃で暖地では露地で冬越しできます。

水やり・肥料
乾燥には強い反面、過湿に弱い性質です。鉢植えは、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えましょう。常に土がじめじめと湿っているような状態だと、根が腐って枯れてしまうことがあります。

開花期間が春~秋と非常にロングランで、スタミナ切れさせず、成長を促すことが大切です。開花期間中は液体肥料を10日に1回の割合で与えます。液体肥料の代わりに化成肥料を2~3ヶ月に1回株元にばらまいても良いでしょう。

かかりやすい病気・害虫
特にありません。

植え付け・用土
苗の植え付けは4月~5月に行います。複数植える場合は株が広がることを考えて充分にスペースをとり、30cm間隔で植え付けます。用土は水はけの良いものが適しています。草花用の培養土でかまいません。

ふやし方
さし木でふやすことができます。

手入れ
茎が長く伸びすぎたら、短く切り戻します。そうすることで茎の脇から芽が出て茂り、バランスの良い株姿になります。苗から育てる場合は、小さな内から芽先を摘んで脇から茎をたくさん出させるようにします。この芽先を摘む作業を「摘芯」と言います。こまめに摘芯を繰り返すことでボリュームのある草姿になります。茎がたくさん出るとそれだけ花数もそれだけ多くなります。

茎がやや横に這うように伸びるので、吊り鉢にして楽しんでもよいでしょう。

ポイント
・冬は霜の当たらない場所で
・過湿に弱い
・茎が伸びすぎたら切り戻す

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