ヤサシイエンゲイ

涼しげなシダ類

プテリス

プテリス
科名:ワラビ(イノモトソウ)科
学名:Pteris
別名:イノモトソウ
原産地:世界の熱帯~亜熱帯
草丈:30cm-1.5m
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(そだてやすい)

くわしい育て方

〔〕内は学名、P.はPterisの略

プテリスとは

世界の熱帯から熱帯に掛けて約300種類が分布するシダ類で、そのうちの30種ほどが日本にも自生しています。品種によって葉の色や形が様々で非常にバリエーションに富み、プテリスだけでも面白い寄せ植えができます。どれも涼しげな雰囲気で夏にぴったりな感じがします。名前はギリシア語で「つばさ」を意味する「プテロン」に由来し葉の形状に由来します。

プテリスは胞子のつかない「栄養葉」と胞子のつく「胞子葉」、役割の違う2種類の葉を持っています(2種類の葉は役割だけでなく形も明らかに違うので簡単に見分けることができます)。草丈は低いものでは30cm程度、大型種は1.5mにも達します。

主な種類

プテリス・クレティカ〔P. cretica〕
世界各地の熱帯~亜熱帯に広く分布し、日本でも関東より西の地域で自生しています。「オオバイモノトソウ」の和名があります。非常にバラエティーに富んだ品種群があり、10品種前後が栽培されています。葉の真ん中に大きく銀白色の斑が入る’アルボリネアタ’〔’Albolineata’〕が鉢植えで観葉植物として広く出回ります。

プテリス・エンシフォルミス〔P. ensiformis〕
クレティカ同様、よく知られた代表種です。日本では九州南部より南の地域で自生しており、ホコシダという和名があります。園芸品種のヴィクトリアエ(フイリイノモトソウ)〔’Victoriae’〕やエバーゲミエンシス〔’Evergemiensis’〕が広く親しまれています。

フォリーの葉フォリー〔P. fauriei〕
本州、四国、九州、南西諸島、台湾、中国などに分布します。ハチジョウシダとも呼ばれます。環境によって大きさや姿にやや差が出ますが、大きくなると葉の長さは1m程になります。葉は革質で厚みと光沢があります。葉が細かくてたくさん付く姿は、他のプテリスとはちょっと違った姿です。

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