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小さな花を房状に咲かせる花木

ブッドレア

ブッドレア
科名:フジウツギ(ゴマノハグサ)科
学名:Buddleja davidii
別名:フサフジウツギ
原産地:アジア 北・南アメリカ 南アフリカ
樹高:3m-5m
開花期:5月~10月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

くわしい育て方

〔〕内は学名、B.はBuddlejaの略

ブッドレアとは

世界の広い範囲に100種が分布する樹木です。日本にもフジウツギ〔B. japonica〕などが自生しています。落葉・常緑、低木・高木など、種によってその形態や花姿はまちまちです。

いくつかの品種が花木として栽培されていますが、もっとも広く親しまれているのはダヴィディー種です。園芸でブッドレアというと、本種とその園芸品種を指すことが多いです。ブッドレアの名前はイギリスの植物学者バドル(Buddle)に由来します。

ダヴィディー種

中国原産の落葉低木です。自然状態では樹高は3m~5mになりますが、花木として栽培する場合は枝を切って高さ2m程度におさめることが多いです。

主な開花期は初夏~秋で、その年伸びた枝の先端に小さな花がまとまって咲き、円錐状の房になります。花色は紅紫、藤、白などがあります。花は甘い香りを漂わせて蝶を誘うので、バタフライ・ブッシュ(ブッシュは「低木」の意)の英名があります。和名はフサフジウツギです。大きく茂って、花穂をいろんな所から出している姿はボリュームがあって見応えがあります。

19世紀末にヨーロッパへ渡り、豊富な花色、大きな花房、コンパクトな樹形、葉に模様が入るなどの園芸品種が作出されました。日本には明治時代に入ってきて、一部で野生化しています。

その他の仲間

一風変わった仲間にグロボーサ種〔B. globosa〕があります。本種は南米原産の常緑低木で、 ダヴィディー種に比べると耐寒性は弱いです。黄色い小花がまあるく玉状にまとまって咲きます。花は咲き進むと褐色に変色します。

また、ダヴィディー種とグロボーサ種を掛け合わせたウェイリアナ〔B. × weyeriana〕も比較的栽培されています。 花色は黄色で、玉状に集まった小花がさらに円錐状にまとまったような花房になります。

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