本州、四国、九州の山野や朝鮮半島、中国に分布する高さ10m〜15mになる高木で冬に葉を落とします。近縁種に幅広く普及して人気の高い花木、ハナミズキがあります。ハナミズキに比べるとヤマボウシは品種も少なく(と言ってもそれなりにバラエティーに富んだ品種がそろっています)ややおとなしめな雰囲気からなのかハナミズキほども広く利用されていない感があります。 5月〜6月になると先端の尖った真っ白い花びらを4枚もつ花を枝いっぱいに咲かせます。厳密に言うと白い花びらの部分は「総苞(そうほう)」と呼ばれる花の本体を包み保護する葉に近いものです(ハナミズキも同様に美しく色づく花びらの部分は総苞です)が、ここではわかりやすいよう花びらと呼びます。ハナミズキの名前の由来はこの4枚の白い花びらを頭巾をかぶった法師に見立てて名付けられました。 前述のようにハナミズキの近縁種なのですが、ハナミズキは花びらの先端がやや内側に巻き込むように丸くなっているのに対してヤマボウシは先端が尖っています。そのせいなのか、私見で恐縮ですが開花時期のハナミズキはふんわりとしてかわいらしく「洋」の雰囲気があり、ヤマボウシは凛(りん)とした端正な感じで「和」の雰囲気があります。 白い花を咲かせる基本種の他に淡い紅色の花を咲かせるベニバナヤマボウシ、白い花びらが4〜6枚付くホワイト・ミヌマ、咲き始めは黄色で徐々にクリーム色に変化するヒマラヤヤマボウシ’マウンテン・ムーン’、ヤマボウシとハナミズキのかけ合わせでできたステラー・ピンクなどがありあます。 夏の終わりから秋にかけて赤く熟す果実は食べられます。 別名にヤマグワと言う名前がありますが、正式な名前がヤマグワというクワ科の樹木が別にあるのでややこしいです。 ■ハナミズキ…近縁種。庭木や街路樹などに広く利用されている人気花木のひとつ。 ’ヤ’からはじまる植物 ミズキ科 花木・庭木・果樹 |
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