ツルラン
科名
ラン科
学名
Calanthe triplicata
(= C. furcata)
(= C. veratrifolia)
別名
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原産地
日本 東南アジア オーストラリア北部 など
大きさ
40cm~80cm
主な開花期
7月~10月
耐寒性
ややよわい(5℃以上)
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

東南アジアを中心として、日本(九州南部、沖縄)、中国、台湾、オーストラリア北部など広い範囲に分布するランの仲間で、山野草として広く親しまれているエビネの1種です。一般的なエビネは春に開花しますが、ツルランは夏に開花する「夏咲きエビネ」というグループに入ります。

エビネの中でも大型種で、葉は先のとがっただ円形で長さは30~50cm、縦方向に幾筋かのシワが入ります。地際に径2cm前後の球茎(バルブ)をつくり、葉が落ちた後も残ります。根は他の夏咲きエビネに比べると太く、直径3~4mmになります。

主な開花期は夏~秋で、茂らせた葉の間から花茎を最長80cmほどに伸ばし、その先端に30輪前後の花を密に付けます。花色は白~黄色がかった象牙色、中心に黄~赤色の突起があります。花の大きさは径3~4cm、花びらの一部が「大」の字形になります。ちなみに、この突起の色を丹頂鶴の頭に見立て、ツルラン(鶴蘭)と名付けられました。

花は短命で開花後2~3日で色が褪せはじめ1週間ほどで枯れ落ちますが、花茎の先端に向かって次々と咲き続け、1~2ヶ月楽しむことが出来ます。

名前の由来

学名はカランセ・トリプリカタ、カランセ・ファルカタ、カランセ・ベラトリフォリアと複数あり、いずれも同じ種(ツルラン)を指す同意語として扱われています。ファルカタは「又状の」、トリプリカタは「二叉状の」という意味でいずれも大の字形の花びらに由来するようです。

その他の画像

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 4月~5月 / 10月
肥料 5月~6月上 / 9月下~10月

日当たり・置き場所

ややうす暗い樹林内に自生するランで、強い日射し苦手です。強い直射日光に当てると、葉が焼けて黒く枯れることがあります。春~秋は屋外の風通しがよい日陰に置きます。ただし、極端に暗いと花付きが悪くなるので気をつけましょう。

亜熱帯性の植物で寒いのは苦手、越冬温度は5℃以上です。特に、日中と夜間の気温差が激しいと被害を受けやすい傾向があります。また、霜に当たると葉が真っ黒になって枯れ、株がはげしく傷みます。暖地ではベランダで越冬できますが出来れば室内に取り込みます。日当たりの良い窓際は気温差が激しいのであまり適しません。

水やり・肥料

春~秋は土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。冬は生長しないので回数を減らして乾かし気味にします。

肥料は春と秋、1週間に1回程度液体肥料を与えます。濃度は普通の草花に与える程度で。

かかりやすい病害虫

カイガラムシとアブラムシの被害が見られます。

カイガラムシは茎葉について吸汁する害虫で薬剤が効きにくいので、こすり落として駆除します。アブラムシはつぼみや花茎に付きやすい害虫です。薬剤を散布して駆除します。

また、害虫の被害を受けたり肥料不足で生育が衰えるとウイルス病にかかりやすくなるので注意が必要です。ウイルス病は一度かかると治らない病気です。

植え付けと用土

植え替えの適期は春か秋です。

用土は水はけが良く腐植質の入ったものが適しています。日向土(ぼら土)4:赤玉土4:腐葉土2の割合で混ぜた土や山野草の培養土、エビネの培養土などがよいでしょう。

ふやし方

株分けとバックバルブふかしでふやすことができます、詳しくは下のイラストを参照に(イラストはエビネのふやし方ですが、やり方は同じです)。適期は春の植え替え時期と同じです。

エビネのふやし方

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