チューベローズ

リュウゼツラン科 「ち」からはじまる植物 球根植物

チューベローズ
この植物の育て方
科名
リュウゼツラン科
学名
Polianthes tuberosa
別名
ゲッカコウ
原産地
メキシコ
大きさ
高さ60cm~1m
開花期
7月~9月
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

球根

メキシコあたりが原産と言われている球根植物です。なぜ原産地がはっきりしないかというと、自生している状態の野生種が見つかっていないからです。最大の特徴は花の芳香で、夜になると強さを増すその香りは神秘的でもあり、香水の材料としても使われます。夜に香るところから、中国語圏では「晩玉香」「月下香」などの呼び名があります。レイにもよく使われる花で、ハワイっぽい香りと形容する方もおられます。

耐寒性はなく、春に球根を植え付けて夏から秋に花を楽しむのが一般的な栽培方法です。花壇、鉢植えの他、切り花としても楽しめます。購入する際はできるだけ大きくて重い球根を選ぶのがコツです。球根は大きいほど開花が揃い、小さなものは不揃いでちょこちょこと少しずつ長期間咲く傾向があります。

地際から細長い葉を数枚伸ばします。開花期は夏から秋で、花茎を60cm~1mほどの長さに伸ばして、その先に穂状に花を付けます。花茎は太くて光沢があり、数枚の葉を付けます。花は乳白色で蝋細工のような厚みがあります。形はろうと型で付け根が筒状になっており、先端が6つに分かれて開きます。一重咲きと八重咲きがあります。草丈の低いものや、葉に斑の入る園芸品種があります。

名前の由来

学名はポリアンテス・ツベロサで、チューベローズの名前は種小名のツベロサの英語読みです。ツベロサとはラテン語で「塊茎状の」と言う意味で、球根に由来します。ローズとつきますがバラとは関係ありません。属名のポリアンテスは「白い花」と言う意味です。

来歴

ヨーロッパにもたらされたのは1629年、日本に入ってきたのは寛政年間(1789-1800)で、オランダからジャワ経由で入ってきたとされています。当時はジャガタラズイセン、オランダズイセンと呼ばれていたそうです。

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