スタンホペアの育て方

ランの仲間 「す」からはじまる植物

スタンホペア
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
ラン科
学名
Stanhopea
用途など
鉢植え
開花期
主に夏
大きさ
高さ30cm~50cm
耐寒性
よわい
難易度
★★★☆☆(ふつう)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 4月下~5月
肥料 4月~6月

日常の手入れ

春~秋が生育期間ですが、春に新芽が出てバルブに栄養を貯め、その蓄えた栄養や水分を使い夏に開花します。新芽の出る頃から花が咲くまでの間の水やりや肥料が花付きに大きく影響します。

元々性質は強健で冬の温度管理や真夏の日射しに気をつければ、枯らしてしまう失敗は少ないです。

日当たり・置き場所

寒さに弱く、越冬温度は10℃できれば13℃~15℃が理想的ですので、屋外で栽培しているものも冬は室内に取り込みます。

やや明るめの環境でよく育つので、冬は窓越しの日光によく当てます。強い日射しに当たると葉が黄ばんで葉焼けをおこすので春と秋は30%、夏は50%の遮光を行いますが、必要以上に暗くしないように気をつけましょう。雰囲気としては半日陰の場所よりやや明るいくらいが適しています。


水やりと肥料

春~秋は植え込み材料(水ゴケなど)が乾きかけたらたっぷりと水を与えます。比較的葉が大きくて蒸散が盛んなので水切れさせないようにしましょう。

また、花が咲くときは多くの水分を必要とするので花茎が伸びてつぼみが見え始めたら、心持ち水やりの回数を増やします。開花時期に水が不足するとバルブが急に縮んでしわしわになります。それで株自体が枯れることはありませんが、足りない水分をバルブから摂っているものと思われます。 冬は休眠期ですので、水やりは回数を控え乾かし気味に管理します。

肥料は4月に固形肥料を1回施し、同時に4月~6月の間、追肥として液体肥料を月1~2回の割合で与えます。3月頃に新芽が出て生長し6月~7月にはバルブが太って完成(花を咲かせる準備ができている状態)します。この間、十分に肥料を与えて充実させることが花付きに影響します。逆にバルブが完成した後は肥料を与える必要はありません。

適した土

植え込み材料には水ゴケを使います。

植え替え・植え付け

鉢とバスケット

バルブの間から根の間をもぐって花茎を真下に伸ばして花を咲かせる性質があり、鉢で育てると鉢底の排水用の底穴から花茎が伸びてくると言うちょっと不思議な形になります。しかし、普通の鉢で育てると花茎が出ていけるほど底穴が大きくないのでマイナスドライバーなどを使って鉢底を打ち抜いてしまいます。鉢は普通、素焼き鉢を用い、吊り下げて栽培するのが一般的です。

また、バスケットがあればそれに植えた方が手軽で栽培もしやすいです。バスケット植えの場合その形の特性状、底からだけではなく側面からも花茎が出てくることがあります。植え替え、植え付けの適期は4月~5月です。

ふやし方

バックバルブ伏せ

株分けかバックバルブ伏せでふやすことができます。株分けは植え替えと同時に行います。バックバルブ伏せは、葉の落ちた古いバルブを用いて新たに芽を吹かせる方法です。

かかりやすい病害虫

病気の部類にはいるかわかりませんが、高温多湿の環境下で葉先が黒くなって枯れてくる生理障害が発生することがあります。症状が出てしまった場合、枯れてしまった部分は残さないように切り取って、殺菌剤を散布します。また、発生した状態で、さらに多湿が続くと症状が悪化するおそれがあるのでできるだけ風通しの良い湿気のたまらない場所に移動させます。

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