ストロビランテス・ダイエリアヌスの育て方

キツネノマゴ科 「す」からはじまる植物

ストロビランテス・ダイエリアヌス
科名
キツネノマゴ科
学名
Strobiranthes dyerianus  (= Perilepta dyeriana)
別名
ウラムラサキ ビルマヤマアイ
原産地
ミャンマー
大きさ
60cm~1.2m
主な開花期
9月~10月
耐寒性
よわい
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

ミャンマー原産の常緑性低木で大きくなると高さは1mを越します。

紅紫色がかった葉で葉脈に沿ってくっきりと緑色が入ります。葉全体はうっすらと銀色でコーティングされたような感じで、光が当たると表面が鈍く光り、金属のような不思議な質感を帯びます。(光の反射の加減だと思うのですが)見る角度で葉の色も多少違って見えるのも面白いです。

和名のウラムラサキの名前が示すとおり、葉の裏は暗い紫色をしています。秋に3cmくらいの長さで筒状の紫花を咲かせますが、どちらかというと美しい葉を楽しむリーフプランツ(葉の鑑賞を目的とした植物の総称)としての趣の強い植物です。

ストロビランテスは属全体で250種が知られており、熱帯・亜熱帯アジア、マダガスカルに分布します。

用途・由来

夏向きの寄せ植えや花壇などに利用されます。植物園の温室では下草のように扱われることもあります。

属名のストロビランテスはギリシア語のストリビロス(球花)とアントス(花)からなり、花の姿に由来します。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 4月
肥料 5月~9月

日常の手入れ

切り戻し

9月~10月に花を付けます。そのまま花を観賞してもよいのですが花を咲かせると葉の色つやが悪くなります。できれば花の咲く前、9月の上旬頃に切り戻しを行い、花を咲かせないようにします。また、切り戻すことで新芽の発達を促すこともできます。切り落とした枝はそのままさし木に利用できます。

日当たり・置き場所

日当たりのよい場所を好みますが、ある程度の日陰にも耐えます。室内でも一年を通して栽培が可能ですがその場合はできるだけ明るい場所に置くようにしましょう。室内の明るい場所でならよく育ちます。

高温を好む植物で寒さには非常に弱いです。冬でも10℃以上(できれば12℃程度を確保したい)気温がないと越すのは難しいです。また、温度が低いと葉の模様がぼやけて見栄えが悪くなります。

水やり・肥料

生育期に多めの肥料を必要とします。春~秋にかけて定期的に液体肥料を与えるか固形肥料を置肥します。冬は必要ありません。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

単体で鉢植えにして楽しむのもよいですが、夏咲きの草花と組み合わせての寄せ植えでも映えます。冬に枯れるのを承知して1シーズンだけと割り切れるのなら、花壇など露地で育てることも可能です。冬が来る前にさし木を行って小苗を作っておき翌年に備えるというのも一つの方法です。

ふやし方

さし木でふやすことができます。

その他の画像

1.花 2.寄せ植え

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