ソブラリアの育て方

ランの仲間 「そ」からはじまる植物

ソブラリア
Sob. ヴァリダ
科名
ラン科
学名
Sobralia
別名
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原産地
中南米
大きさ
10cm~2.5m
主な開花期
春~秋
耐寒性
よわい(10℃以上)
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

メキシコ~中南米を経て、ブラジルまでの範囲におよそ135種類が分布するランの仲間で、平地から亜高山帯の湿潤な森林に自生します。地上に生育する種が多いですが、岩や樹上に根を張る種も知られています。

茎は細長い棒状で、ササのような細長い葉を左右交互に出します。草姿だけ見ると川辺で見るヨシを彷彿とさせます。非常に草丈の高くなる大型のランで、大きなものは2.5mを越します。

花の咲く時期は主に春~秋ですが、種により若干異なります。 花姿はカトレアに似ています。花径は10cm~15cmと大きくて美しいものが多いです。色は白、ピンク、などがあります。花の寿命は短く、早いものでは1日、保つものでも3日ほどでしぼんでしまいます。中にはつぼみがたくさん付いて1輪ずつ順次に開花し、1ヶ月近く楽しめる種もあります。

名前はスペインの植物学者ソブラルの名前にちなみます。ラベルなどに書く場合の略号は「Sob.」です。

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

肥料 4月~6月

日当たり・置き場所

春~秋の生育期は戸外の日当たりのよい場所で育てます。真夏は強烈な日射しで葉が焼けることがあるので、30%ほど遮光するか半日陰の場所に移動した方が無難です。

耐寒性はなく、冬越しには10℃以上必要です。冬は室内の日当たりで育てます。

水やり・肥料

適湿な環境を好み、生育期に充分な水と肥料、日射しを与えるのがポイントです。生育期は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は低温で生長せずさほど水を必要としませんが、極端な乾燥は避け、軽く湿る程度の水やりを行います。

肥料は春~夏、1ヶ月に1回、固形肥料を与えます。

かかりやすい病害虫

ハダニやカイガラムシが発生します。いずれも栄養を吸汁して生育を阻害します。ハダニは高温で乾燥すると発生しやすい害虫です。カイガラムシは薬剤が効きにくいので、見つけ次第早めにこすり落とします。

植え付けと用土

大きめの鉢を用いてごく水はけのよい用土で植え付けます。根が太く、株分けや植え替えで根を傷めると生育上よくないです。鉢が手狭になったとき以外は植え替えない方がよいです。

用土は粗めの砂利に腐葉土を混ぜたものなど、水はけを重視したものが適しています。

ふやし方

株分けでふやすことができますが、根を傷めることが多々あるので分けずになるたけ大株に仕立てた方がよいです。

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