シネラリア(サイネリア)

キク科 「し」からはじまる植物

シネラリア
この植物の育て方
科名
キク科
学名
Pericallis ×hybrida
別名
ペリカリス フウキギク(富貴菊) フキザクラ(富貴桜)
原産地
カナリア諸島
大きさ
高さ20cm~70cm
開花期
1月~4月
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

〔〕内は学名、P.はPericallisの略

シネラリアの仲間はカナリー諸島、マデイラ諸島に約14種が分布します。その中でも園芸で親しまれているのは18世紀にイギリスで作出された品種(クルエンタ〔P. cruenta〕×ラナータ〔P. lanata〕)が元となっており、そこに他の種も掛け合わせて現在の園芸品種群ができました。早春~春の代表的な鉢花のひとつで、日本には明治10年に渡来し、昭和初期に鉢花栽培が始まりました。

主な開花期は1月~4月、花色は黄色とオレンジ色以外はほぼ揃っていおり、単色だけではなく蛇の目模様になるものもポピュラーです。花の大きさは小輪種で2cm、大輪種は10cm近くになります。草丈も種によりまちまちです。あまり見ませんが、八重咲き種も存在します。本来毎年花を咲かせる多年草ですが、高温多湿に弱く、園芸では一年草として扱うのが一般的です。

名前の由来

シネラリアの名前は旧属名キネラリア(Cineralia)からきています。キネラリアとは「灰白色の」の意でタネの冠毛(タンポポで言う綿毛の部分)が銀白色であることに由来します。「シネ」の語感が悪いので、サイネリアの流通名でもよくで回ります。

セネキオ属を経て現在はペリカリス属に分類されており、現属名のペリカリスの名前でも呼ばれることもあります。

種類

非常に多くの園芸品種があり、花の大きさや草姿からいくつもの系統に分けられます。代表的なものは以下の通りです。

グランディフロラ系

大輪種で花径は10m近くになります。古くから鉢花として利用されています。

ポリアンサ系

ステラータ系とも呼ばれます。草丈が高くなる種で70cmほどに生長します。近年この系統から改良された「桂華」は鉢花として普及しています。

ムルティフロラ系 

2cm~3cmの花をたくさん付けます。

ダルマ系

グランディフロラ系とムルティフロラ系を掛け合わせてできたと言われています。花径は5cm前後の中輪で、草丈は低く収まります。日本で古くから栽培されている系統です。

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