ヤサシイエンゲイ 私家版

派手さはないが、楚々と美しいラン

セロジネ

セロジネ・インターメディア
科名:ラン科
学名:Coelogyne
原産地:東南アジア
草丈:20cm-40cm
開花期:主に春〜夏
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

くわしい育て方

セロジネとは

熱帯〜亜熱帯アジアに約100種類が分布するランの仲間です。主に樹上や岩の表面に根を張り付かせて生育する着生ランで、海岸線から標高1000mを越す高地まで、垂直分布域は非常に広いです。
茎は横から斜め上方向へ這うように伸び、そこに基部が肥大したバルブをつけます。バルブは偽球茎とも呼ばれ栄養や水分を貯蔵するタンクのようなものです。種によって形が異なりますが、おおむね球形や卵形で、その先端に1〜3枚の細長い葉を付けます。茎はバルブ同士がくっつくくらい短いものもあれば、長く伸ばして、年々上へ昇っていくものもあります。
花は春〜夏に咲くものが多いです。花色は白系統が多く、その他ベージュや淡いグリーン、サーモンピンクっぽい色のものもあります。花の咲き方はバルブの付け根から花芽を伸ばすものと、伸びている途中の葉の間から伸ばすものの2タイプがあります。花芽は最初上に伸びて、花茎が長くなるにつれて下垂して数輪から十数輪の花を咲かせます。花茎を伸ばしながら数輪ずつ咲くものもあれば、すべての花をほぼタイムラグなしに咲かせるものもあります。また、花はよい香りのするものが多いです。

由来 

セロジネという呼び名は学名の中の属名でアルファベットでは’Coelogyne’と綴ります。ラベルに表記するときは’Coel.’と略します。セロジネはギリシア語のコイロス(koilos=穴)とギネ(gyne=雌)の2語からなり「くぼんだ柱頭」という意味で、柱頭に深いくぼみがあるところに由来します。

主な種類 

耐寒温度から「低温性」と「中高温性」の2タイプに分けられます。
低温性は寒さに強く5℃程度保てれば冬越し出来ますが、逆に暑さに弱く真夏の暑さで生長がストップすることもあります。
高温性は寒さが苦手で最低10℃程度の気温が必要です。暑さには強く夏はぐんぐん生長します。タイプにあった育て方をすることが大切です。

クリスタータ〔Coel. cristata〕
ヒマラヤの標高2000m付近に分布する。花は純白で唇弁(中心の目立つ花びら)の一部が帯状に黄色く色づく。クリスタータとは「とさか状の」の意で唇弁の突起に由来する。低温性。
フラクキダ〔Coel. flaccida〕
ヒマラヤ、ミャンマー、タイ、中国の標高1000mを越す地域に分布。花は純白で唇弁が帯状に黄色くなる。フラクキダは「軟弱な」の意で花びらが薄いことにちなむ。低温〜中温性。
マッサンゲアナ〔Coel. massangeana〕
ヒマラヤ、ミャンマー、タイ、中国などに分布する。花は淡黄褐色で芳香があり、1本の花茎に20輪ほど付く。マッサンゲアナは植物学者の名にちなむ。中〜高温性。
パンドゥラタ〔Coel. pandurata〕
マレー半島やスマトラの海岸線から標高1000mまでの場所に分布する。花は淡緑色で唇弁が帯状に黒褐色に色づく。花茎は60cmほどになりそこに20輪ほど花を付ける。パンドゥラタは「バイオリン型の」の意で唇弁に形に由来。高温性。
インターメディア〔Coel. Intermedhia〕
交配種。花は純白で唇弁が帯状に黄色く色づく。強健で育てやすい品種。5℃程度の気温があれば冬越し出来る。
プルウェルラ(=ダイアナ)〔Coel. pulverula = dayana〕
タイ〜ボルネオに分布します。花茎を50cm〜1m下垂させて50輪前後の花を咲かせます。主に初夏咲き。
オバリス〔Coel. ovalis〕
ヒマラヤ、タイ、中国などに分布します。主な開花期は秋で、1本の花茎から1から4輪の花を1輪ずつ咲かせます。花色は淡い黄緑色で中心部分が褐色になります。

ロゼア
パンドゥラタ
新芽の葉間から花芽を出す
プルウェルラ(ダイアナ)
プルウェルラ(ダイアナ)
長い花茎を下垂させる
プルウェルラ(ダイアナ)
オバリス
秋に開花する
 
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