ブラジルを中心に中南米30-40種類が分布するランの仲間で、樹木や岩の上に根を張り付かせて生育する着生種です。草丈は15ー20cmとやや小型です。バルブと呼ばれるふくらんだ茎の基部から花茎を伸ばし、1〜数10輪の花を咲かせます。唇弁(リップ)と呼ばれる花びらの一部が大きく発達して密に付くのが特長で、花色は白のものが多いですが黄色や紅色のものも見られます。種によってはほふく茎を出して伸びていくものもあります。また、花は全開せず半開に留まるものもみられます。 ロドリゲツィアの名前はスペインの植物学者の名前から付けられたとされますが、該当する人物が2名おりそのいずれの人物に由来するかははっきりわかりません。 比較的よく栽培されているのはデコラ(decora)、ランケオラタ(lanceolata)、ヴェヌスタ(venusta)の3種です。 デコラはブラジル産の冬咲き種でロドリゲツィアのなかでは育てやすい強健種です。花茎を30-40cmも伸ばし、その先端近くに径3cmほどの白花を房状に咲かせます。花の一部に赤紫色の不規則な斑点が入ります。デコラとは「美しい」という意味で花の姿にちなみます。 ランケオラタはセクンダ(secunda)とも呼ばれる種でパナマからブラジルにかけて分布、紅色の花を花茎にそって行儀良く2列に並べて10数輪咲かせます。ランケオラタは「被針形」を意味し細長い形の葉にちなみます。 ベヌスタはブラジル原産の種の秋咲き種、花茎の長さは10cm前後で白い花を10輪ほど咲かせます。花には芳香があり中心には縦に黄色の筋が入ります。ベヌスタは「可憐」という意味で、花姿にちなみます。 同じラン科のオンシジウムとは近縁にあたります。
基本的な性質・形態 小型の着生ラン。どちらかというと性質は強い方ですが、寒さに弱い。根が空気中にさらされている状態を好む。 冬越し温度 往々にして丈夫なものが多いですが冬の寒さは苦手です。越冬温度は最低10℃、できれば13℃-15℃を保つようにします。 低温障害に遭うと葉が落ちます。葉が枯れて落ちるのではなく元気な葉がポロリと落ちます。また、低温時も乾燥気味たど程度耐寒性が増しますが、低温で多湿状態の場合は前述のような低温障害に遭いやすいので気をつけましょう。 日当たり・置き場所 風通しの良い半日陰の場所が最適です、そのような場所に吊しておくと機嫌がよいです。冬は気温の保てる場所でなるべく翌日に当てます。よく日の当たる場所では春と秋は30%、真夏は50%の遮光を行います。基本的に春〜秋は直射日光を避けます。 水やり 根が細くてやや乾燥に弱い性質がありますが同時に風通しの良い環境も好みます。生育期はたっぷりと与え、極端な乾燥は避けます。冬の低温期は多湿にすると低温障害が出やすいので乾かし気味に管理します。湿度や水分が十分でないと葉にシワがよったり空気中に出ている根が枯れ込みます。板やバスケットに植えている場合、通気性は非常に優れていますが水分を保つ植え込み材料がない、もしくは少なくて非常に乾きやすいので注意が必要です。生育期は株全体に水をかけたり、霧吹きで周りに水を吹いたりして湿度を保つようにします。 肥料 春〜秋にかけて薄めの液体肥料を月1回を目安に与えます。根が空気中に露出していることも多いので霧吹きなどで全体にかけるようにしても良いでしょう。水やりの項でも書きましたが、根が細くてやや弱い性質がありますので濃い肥料は禁物です。 植え付け・植え替え 過湿にならないように小さめの素焼き鉢を用いて水ゴケを用いて植え付けるか、板付けにするか、木枠バスケットに植え付けます。 ほふく茎の長く伸びる種は根がたくさん出ている下あたりでほふく茎を切り、新たに植え直しても追いでしょう。 作業の適期は4月下旬から5月上旬、低温時の作業は避けます。 ■オンシジウム…ランの仲間で近縁種 ’ロ’からはじまる植物 ランの仲間 |
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