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リトープスの育て方

リトープスハマミズナ科 学名:Lithops 用途 鉢植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい:0℃以上)

南アフリカに100種前後が分布する多肉植物です。乾燥地の岩の割れ目や小石に混じって、葉の上面だけ地上に出して生活します

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
                バー バー バー  
タネまき
                バー バー    
肥料
              バー      
生育サイクル
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花
              バー バー バー バー  
休眠
          バー バー バー バー      
生長
バー バー バー バー バー         バー バー バー
脱皮
  バー バー バー                

季節・日常の手入れ ポイント
枯れた花びらをそのままにしておくと、湿気などで葉っぱの上にくっついてしまい、シミを作ってしまうことがあります。そうなると大きく美観を損ねます。花茎は脱皮した後に枯れるので、そのままでよいですが、枯れた花びらは早めに取った方が良いでしょう。

脱皮した皮は取り除きたくなりますが、無理に引っ張ると根っこごともげてしまうことがあるので、カリカリに乾いて軽く触れると外れるくらいになるまでは、ほおって置きます。

日当たり・置き場所
基本は日当たりが良く、雨の当たらない場所で育てます。耐寒温度は0℃ほどで、霜や凍結に合わなければ大丈夫です。 暑さにも強いですが、多湿にとても弱いので、夏はできるだけ風通しの良い場所を選びます。多湿になると株が溶けます※。また、夏は直射日光を避けた明るい日陰に置くか、30%程度の遮光をした方が無難です。

※株が溶ける
溶けるというのは、葉の内部がぶよぶよになり、皮を残してずるりと腐ってしまう現象です。ほぼ跡形もなく消えたように枯れるので、溶けたように見えます。主に高温多湿の環境下で起こりやすい現象です。夏に溶かしてしまうのは、よくあるケースではないかと思います。

水やり
水やりはリトープス栽培の要になります。秋~春(およそ10月~5月)の生育期に水をやり、梅雨・夏(およそ6月~9月)の休眠期は与えないのが基本です。

水やり早見表

生育期の水やり
変化は見えにくいですが、10月頃に休眠からさめて生長を始めるので、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。水のやり過ぎで腐ると思われがちですが、休眠期ほど過湿に敏感ではないので、大丈夫です。
真冬は低温で生長が鈍るので、乾かし気味にします。完全に乾いて数日経ってから水やりしても大丈夫です。

脱皮時は出来るだけ乾かし気味に
春も乾いたらたっぷり与えると良いですが、脱皮を始めたら乾かし気味にします。

脱皮時に水が多いと脱皮しかけの葉っぱがさらに脱皮を始める「2重脱皮」を起こすことがあります。2重脱皮を起こすと、葉っぱが成長しきらずに株が小さくなってしまいます。乾かし気味にして脱皮を出来るだけ早く済ませ、休眠期に備えることが大事です。

休眠期の水やり
梅雨頃から秋口は休眠しています。この時期は湿気にとても敏感で腐りやすいので水やりは基本的に要りません。細根を傷めないように、湿る程度の水やりをしてもよいですが、加減がわかるまで慣れが必要かもしれません。

肥料

肥料は秋に生長を始めた頃、ゆっくり効く粒状肥料を少量土の上に置くか、植え替えの際土に混ぜ込みます。1年を通してこれだけで充分です。

用土
水はけがよく、粒の揃ったものが適しています。一例として赤玉土(小粒)に軽石(小粒・細粒)と腐葉土を1割ずつ混ぜます。

植え替え・植え付け
9月~10月が植え替えの適期です。あまり細かい根を出さない直根性で、太い根を傷めてしまうとその後の生長が良くないので、根は丁寧に扱います。大きく充実した株は毎年植え替えます。

ふやし方
タネをまいて増やします。適期は9月~10月です。

乾燥した果実を採って、お茶パックの中に入れて、水の中で軽くもみます。

そうすると果実が開いて中からタネが出てきます。そのまま風通しの良い場所で乾燥させて、タネを採りだしてまきます。

乾かさないように管理すると、3~4週間で発芽します。株同士がきゅうくつそうなら春に植え替えますが、余裕がある場合はそのまま1年ほど育苗してから植え替えます。

かかりやすい病害虫
特にありません。

まとめ 
入手なども含めてマニアックな部類に入るかもしれませんが、=栽培しづらい、と言うことでもありません。ポイントを抑えると育てやすい種も多いです。

生長期(主に秋~春)と休眠期(主に夏)を把握し、生育状態に応じた水やりを理解しましょう。

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