ヤサシイエンゲイ

らせんをえがく茎がユニーク

ラセンイ

ラセンイ
科名:イグサ科
学名:Juncus effusus 'Spiralis'
原産地:北半球の温帯
別名:螺旋藺《漢字表記》
草丈:20cm-50cm
主な開花期:5月-6月

難易度バー バー バー バー バー (ふつう)
耐寒性バー バー バー バー バー (やや強い)
耐暑性バー バー バー バー バー (ふつう)

ラセンイとは

イグサ
イグサ

畳表(たたみおもて)に使われるイグサの園芸品種です。地下に根茎があり、そこから棒状の茎が’らせん’を描いて立ち上がります。その姿形が非常におもしろく、古くから草もの盆栽や山野草として観賞用に栽培されていました。海外では水辺の植物として庭植えにも利用されています。
5月-6月、茎の先端に茶褐色の花が房状につきますが、地味で鑑賞価値は低いです。葉に線状の黄色い斑が縦に入るイエローラインなどの品種が知られています。

育て方

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え替え
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肥料
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秋~春に育つ水辺の植物です。初夏に花が咲いたあと、夏には茎が茶色く枯れ、秋に新たな茎を地下の根茎から伸ばします。この生育サイクルを毎年繰り返します。乾燥が苦手で、作物として栽培されるイグサも藺田(いだ)と呼ばれる水を張った田んぼで作られます。

日常の手入れ・日当たり
日当たりの良い場所でよく育ちますが、半日陰の場所でも問題なく育ちます。耐寒温度は0℃前後で、暑さにも強いです。

水やり・肥料
水湿地(水を張った田んぼのような環境)でよく育つ植物で、乾燥は非常に苦手です。鉢植えの場合鉢の底に敷いたお皿に水をためておき、常に土が湿っているようにしておきます。また、水を張った睡蓮鉢などに沈めても良いでしょう。「水辺の植物」であって「水の中の植物」ではないので沈める場合、水位は地際から8cmくらいが適当です。それ以上深く沈めないように気をつけます。地植えの場合も同様です。要するに、乾かなければよいので、浅くても問題ありません。
肥料は与えなくても育ちますが、少し与えると葉の色ツヤが良くなります。肥料を与える時期は主に生育期の秋~春ですが、真冬は避けます。ゆっくり効く固形の肥料なら2ヶ月に1回、液体肥料なら薄めのものを1ヶ月に1、2回程度です。

用土・植え替え
粘度のある重たい土が適しています。鉢植えにする場合は市販のケト土や田土を用いると良いでしょう。
植え替えのタイミングは茎が枯れる頃~新しい茎が出てくるまでの間、8月~9月頃が適期です。株が大きくなった場合は同時に株分けでふやすことができます。

かかりやすい病気、害虫
特にありません。

ふやし方・楽しみ方
植え替え時に株分けでふやすことができます。
草もの盆栽や鉢植え、水生植物の寄せ植えにも適しており、和洋どちらの雰囲気にも合わせられます。寄せ植えでは草丈の低い植物とあわせると高さ(立体感)が出てよくまとまります。

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