ノブドウ
科名
ブドウ科
学名
Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
別名
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原産地
日本
草丈
つる性
主な開花期
7月~9月

こんな植物です

日本全国の山野や、野原、空き地などで見られるつる性の落葉樹です。見られる時期は主に夏~晩秋です。特に秋以降は果実がカラフルに色づくので、目に付きやすくなります。同じブドウ科のヤブガラシとは姿が似ており、同じような場所に生えます。お互い絡み合いながら茂っている姿を見ることもあります。他に似たものに、エビヅルがあります。

見た目

葉っぱの形は変異が多いです。通常は3~5つに浅く切れ込みますが、葉の付け根近くまで深く切れ込むものも見られます。両者は同じ植物の葉っぱとは思えないくらい形が違います。深く切れ込む方をキレハノブドウと呼んで区別することもあります。キレハ-の方はシャープで、なかなかかっこいい葉姿です。葉の縁ゆるいギザギザになります。

葉っぱと反対方向につるを伸ばします。ツルは先端が2又に分かれて他のものにしっかりと巻き付きます。茎はジグザクに伸びます。見た目草っぽいですが、齢を経て太くなった茎は堅くなり樹皮ができます。

夏になると、小さな緑色の花をたくさん咲かせます。花びらと雄しべは5つ、お盆のような花托(花盤)の真ん中にちょこんと雌しべが立っています。花びらと雄しべは早々と脱落して、花托と雌しべが残ります。花托は雄しべの脱落した箇所が少しへこんで、真上のアングルからだと梅形に見えます。花托には蜜がたまり、アリなどの昆虫がそれを目当てに訪れます。

花後にできる球形の果実は光沢があり、碧色、ひすい色、紅紫色、白緑色など、様々に色づきます。その様子はカラフルでにぎやかな中にも、野草っぽい落ち着きがあります。果実はノブドウミタマバエの幼虫が寄生して、いびつにふくらんでいることもあります。

名前の由来・その他

名前は野に育つブドウという意味ですが、果実は食用とはなりません。

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