ノブキ
科名
キク科
学名
Adencaulon himalaicum
別名
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原産地
日本 朝鮮半島 中国 ヒマラヤ
草丈
50cm~1m
主な開花期
7月~9月

こんな植物です

日本、朝鮮半島、中国からヒマラヤにかけて分布する、毎年花を咲かせる多年草です。半日陰の湿った場所に自生することが多く、山野の林縁や山道沿い、湿地などで見ることができます。漢字では「野蕗」の字を当て、野に生える蕗という意味です。フキ〔Petasites japonicus〕とは異なる植物で、野生のフキと言うことではありません。葉っぱの形がフキに似ているところからこの名前があります(野生のフキのことを栽培品と区別するために、ノブキと呼ぶこともあるので、少しややこしいです)。分類上、ノブキはキク科ノブキ属、フキはキク科フキ属になります。

見た目

葉っぱは長い軸を持っていて、その先端に円形に近い葉っぱを付けます。茎は伸びずに地面に近い位置で茂ります。葉裏は綿毛が密生しており、小麦粉をはたいたように白っぽく見えます。若い芽は食用になります。

夏~秋になると、花茎がいくつかに枝分かれしながら長く伸び、先端に白い小さな花が固まって咲きます。頭花(ひとかたまりになった花の集まり)の外側をぐるりと囲むように雌花が付き、その内側に雄花が咲きます。形は筒状で雌花は4~5つ、雄花は5つに大きく裂けて星形になります。花後に雌花の付け根がふくらんで6mmくらいのこん棒状の実ができます。実はいわゆるひっつき虫で、先の方に生えた毛からねばねばした粘液を出して、衣服や動物の毛などにべたっとくっついて遠くに運ばれます。

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