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モクレンの仲間の育て方

ハクモクレンモクレン科 学名:Magnolia  用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよい)

モクレン類はアジア、アメリカに約90種類の仲間が分布していますが、ここでは、花びらの外側が赤紫、内側が白色になる「シモクレン(紫木蓮)」、同じような花のかたちでクリームがかった白色の花を咲かせる「ハクモクレン」について紹介したいと思います。

栽培カレンダー
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開花期
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植え付け
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剪定
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
モクレンの剪定(枝の切り戻し)は落葉後~開花前の冬の間に行うのが基本です。もし、うっかり花芽を切り落としてしまうなど不安があるなら、花の終わった直後でもかまいません。花の直後くらいまでなら、その後の生育に問題ありません。

花芽は短い枝の先にできるので、枝先を切るのはできるだけ避け、混み合って枝が重なっているような部分や長く間延びしている枝をつけ根から切り落とします(付け根から切り落とすのがいやなら、3~5芽残してその先を切り落としてもかまいません)。基本的に長い枝の先端には花芽を付けないので、切り落としても問題ありません。

全体的に大きくなりすぎたら、花の直後に全体を短めに切り戻しコンパクトにできます。

日当たり・置き場所
日当たりと風通しのよい環境でよく育ちます。生育適温は15~25℃ですが日本の環境によく合い、寒さにも強く、特に防寒対策を行う必要はありません。

鉢植えを地面に直接置いていると、鉢底から根が出てきて地面に根付いてしまうことがあるので、下にレンガをかますなどして、地面から放すようにします。

水やり・肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

肥料は、地植えと鉢植えで方法が多少異なります・

地植えの場合、まず植え付ける前に土に化成肥料を混ぜ込んでおきます。その後、追肥として9月に骨粉と油粕を混ぜた肥料をを施します。冬には寒肥(※)として1月~2月頃に堆肥などの有機質肥料を株元に与えます。

鉢植えは3~6月の間、月1回くらいのペースで、骨粉と油粕を混ぜて丸めた固形の肥料を置き肥します。

※寒肥
冬に施す肥料。春に根が活動をはじめたとき、すぐ肥料を吸収できるように強すぎずにゆっくりと効く有機質肥料などをあらかじめ冬の間に施しておくのが一般的です。

用土
水はけの良いことが大切です。地植えにする場合はあらかじめ土に腐葉土・ピートモスなどを3割ほど混ぜて水はけの良いふかふかの土にしておきます。

鉢植えで育てる場合は、赤玉土8:腐葉土2の割合で混ぜた土を使います。水はけをよくするために鉢底石(※)は普通の草花よりも多め、鉢底から1/4くらいの位置まで入れます。

※鉢底石
鉢やプランターの底に余分な水が溜まらないように、鉢底に敷く石。大粒の軽石などの水を含まないものを使うことが多い。まれに荒く砕いた発泡スチロールなども使うことがある。

植え替え・植え付け
根づまりを起こしやすいので、2~3年に1回植え替えます。適期は花後の4月下旬~5月上旬です。鉢から抜いた株は軽くまわりの土を落として根をほぐし、一回り大きな鉢に植え替えます。割り箸や細い棒で突き入れるように、根の間までしっかりと土が入るようにします。

苗木を植え付ける場合は、2月~3月下旬が適期です。植え付け直後はぐらぐらするので、根付きをよくするためにしっかりと支柱を立てます。地植えの場合だけでなく、鉢植えも最初は支柱を立てた方がよいです。

ふやし方
モクレンと同じ仲間の「コブシ」の苗を台木として、モクレンの枝を接ぎ木する方法が一般的です。さし木で根付かせるのは難しいようです。

適期は休眠期の2~3月で枝先から5cmほどの長さ、1~2芽つくように枝を切り落として穂木にします。別にタネから育てた2年目のコブシの台木の株もと近くに切り込みを入れて、そこに穂木を差し込んで接ぎ木テープで固定します。

かかりやすい病害虫
日当たりや風通しが悪いとカイガラムシが発生します。幼虫の時期は比較的薬剤散布が有効ですが、成虫になってしまうと薬が効きにくいので、見つけ次第歯ブラシなどでこすり落とします。

まとめ 
剪定(枝の切り戻し)は基本的に冬に行う
日当たり・水はけの良い場所を好む
挿し木ではふやしにくい

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