ヤサシイエンゲイ

モダンな雰囲気でデザイン性に優れた葉っぱ

モンステラ

モンステラ
科名:サトイモ科
学名:Monstera
原産地:熱帯アメリカ
草丈(つる長):2m~6m
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

くわしい育て方

モンステラとは

気根
気根

モンステラはアメリカの熱帯地域に30種類ほどが分布します。つるが伸びる植物で、生長するにつれてフチから葉脈にかけて深い切れ込みや穴ができて、独特のおもしろい形の葉になります。茎が木質化(木の表面のようにごつごつとした感じになる)して、気根(空気中に伸ばす根)をたくさん出します。1960年代前後に観葉植物として人気が出て、ミッドセンチュリーを代表するデザインのひとつとしてインテリア用品などにその意匠が用いられました。葉に同じような切り込みの入るマングースカズラやハブカズラは似ていますが別属の植物です。

名前の由来はラテン語で異常・怪物を意味する「モンストラム」にちなみます。理由は葉姿や大きさ、うす暗いジャングルに生える様から連想されたとも言われますが、はっきりとはわかりません。

品種・仲間

〔〕は学名、M.はMonsteraの略。
デリシオサの花デリシオサの花
デリシオサの花
肉穂花序のアップ
六角形の1つ1つが花

デリシオサ〔M. deliciosa〕
モンステラの中でも代表的な品種のひとつで、単に「モンステラ」というとこの種を指すことが多いです。メキシコ~中央アメリカ原産でつるの長さは5~6m、葉の大きさは80cmにもなる大型種。植物園などでよく見かける。別名ホウライショウ(蓬莱蕉)、デンシンラン(電信蘭)。

花は長さ20cmほどの棒状の肉穂花序(にくすいかじょ)とその周りをくるむように付く仏炎苞(ぶつえんほう)から成ります。肉穂花序は花後1年くらいで完熟して芯に実がたくさん付いたトウモロコシ状になって甘酸っぱい香りを漂わせ、食用と成ります。この植物に付けられたデリシオサという種名は「美味」という意味なので、食味はよいかもしれません。

アダンソニー〔M. adansonii〕
観葉植物で一般的に育てられている品種。上記の「デリシオサ」に形は似ていますが、葉がやや小さく切り込みが左右非対称などの特長があります。ヒメモンステラの別名があります。葉に不規則な斑の入る変種'バリエガタ' があります。

フリードリッヒスターリー〔M. friedrichsthalii〕
モンステラの仲間の内では小型の部類にはいります。葉に多数の穴が開き、その姿から「マドカズラ」の別名があります。ややコンパクトに育つので観葉植物の鉢植えとして流通しています。

アダンソニー
アダンソニー
ヒメモンステラとも
肉穂花序
アダンソニーの
肉穂花序
アダンソニー バリエガタ 肉穂花序
アダンソニー バリエガタの肉穂花序。葉同様に斑が入る
フリードリッヒスターリー マドカズラ
フリードリッヒスターリー マドカズラとも呼ばれる
デリシオサ
デリシオサ
大きな葉と深い切れ込み
デリシオサ
アダンソニー バリエガタ
葉に不規則な斑が入る
   
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