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モモ(ハナモモ)の育て方

ハナモモバラ科 学名:Amygdalus persica (= Prunus persica)  用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよいほう)

中国原産の落葉樹で、日本には古い時代に渡来しました。古くから親しまれ、ひな祭りの花として現在でもよく知られています。果実を食用とする果樹として扱う品種と、花を観賞する花木として扱う品種があります

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
    バー バー                
植え付け
  バー バー                 バー
剪定
バー バー     バー             バー
肥料
バー バー     バー     バー        

季節・日常の手入れ ポイント
12月~2月、もしくは花の終わった後に枝の切り戻しを行います。花芽はその年の春に伸びた充実した枝に7月頃に作られます(咲くのは翌年の3月以降)。短い枝にたくさん花芽が付くので、細くて弱い枝や伸びすぎた枝は短く切り戻してしまいましょう。木が若いうちは多少短く切り戻しても横から芽が吹いてきますが年を経た木は芽吹く力が弱いのであまり短く切り戻してしまうと新しい枝が伸びてきません。大きくなった木はあまり短く切り戻さないように注意しましょう。太い枝を切り落とした場合、切り口から雑菌が入りやすいので「癒合材(ゆごうざい)」を塗っておきましょう。

日当たり・置き場所
 日当たりの良い場所で育てます。日陰では育たないので地植えにする際は注意しましょう。
耐寒性があるので冬は特になにもする必要はありません。

水やり・肥料
やや乾燥気味の土壌を好むので鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。地植えの場合は植え付け直後と真夏に極端に乾燥する場合をのぞいて与える必要はありません。

肥料は1月~2月に1回、花の終わった後に1回、8月頃に1回の年3回に分けて与えると効果的です。与える肥料は油かすと骨粉を同量混ぜ合わせたものを株から少し離した場所に溝を掘り、そこに埋めます。

用土
水はけが良ければ特に選びません。じめじめした場所や水はけの悪い場所ではよく育たないので、植え付ける場所は良く選びましょう。

植え替え・植え付け
植え替えは特に必要なし。小さな鉢植えで徐々に大きくしてゆく場合は鉢が根でいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えます。水はけを良くすることが大切なので鉢の底には大粒の軽石などを敷きましょう。適期は2月~3月です。

植え付けも同様に冬におこないます。植え付けた直後はたっぷりと水をやって落ち着かせます。

ふやし方
接ぎ木でふやすことができます。しかし、どの木にどの枝を接ぐかなど品種同士の相性などもあり高い技術が必要なので初心者向きではありません。

かかりやすい病害虫
ウドンコ病 アブラムシ カイガラムシ類

モモは病害虫が付きやすいので定期的に殺虫、殺菌剤を散布します。

まとめ 
病害虫が発生しやすいので薬剤での予防をこまめにする
年を経た木は枝を切りすぎない
日当たりの良い場所を好みます

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