ヤサシイエンゲイ

ミルクブッシュの育て方

ミルクブッシュトウダイグサ科 学名:Euphorbia tirucalli 用途 鉢植え
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい:5℃以上)

葉がなく枝だけが茂っているように見えるユニークな姿は一見つくり物のようにも見えます。和名のアオサンゴ、そのほかの別名フィンガーツリーやペンシルツリーなどはその姿に由来します

栽培カレンダー
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肥料
バー バー バー バー バー
植え替え
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季節・日常の手入れ
特に手間はかかりません。

日当たり/置き場所 ポイント
一年を通してよく日に当てて育てます。ただし、強い直射日光で枝が傷むことがあるので、真夏は明るい日陰に置きます。日当たりが確保できれば置き場所は一年を通して屋内、屋外どちらでもかまいません。日当たりが悪いと、枝が間延びしたり、色が悪くなって折れたり枯れることがあります。

日当たりにムラがあると日の当たらない枝は枯れ、当たる枝はよく育つことがあります。また、鉢の向きを固定したままだと、日の射す一方向に枝が向くというアンバランスな姿になることもあります。特に室内に置いている場合は、まんべんなく日がうけられるように週1くらいで鉢を回して180℃向きをくるりと変えるとよいでしょう。

寒さに弱いので、屋外のものも冬は室内に取り込んだ方がよいです。具体的な冬越し温度は、最低5℃以上、できれば7℃~8℃が理想です。ちなみに15℃前後あれば冬でも生育します。

水やり・肥料
乾燥に強い植物で、水切れよりもやり過ぎに注意します。春~秋の生育期は、土の表面が乾いてから水を与えます。冬の間は気温も低くて生育しないので水やりは控えめに、土の表面が乾いて4~5日経ってから与えます。水の与えすぎは根が腐って枯れる原因になります。
肥料は春~秋の生育期、2月に1回ゆっくり効く固形タイプの肥料や粒状の化成肥料を与えます。

用土
水はけの良い用土が適します。赤玉土(小粒)4:腐葉土4:川砂もしくはパーライト2の割合で混ぜた用土など。

植え替え
鉢の中が根でいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの適期は生育期の5月~8月、20℃以上の気温がキープできる時期が適しています。

ふやし方 
さし木でふやすことができます。枝を5cm~10cmの長さに切ってさし穂とします。切り口から出る樹液を水で洗い流し、バーミキュライトや川砂を入れた容器にさし穂がぐらつかないようにしっかりと挿します。適期は5月~8月の生育期です。

かかりやすい病害虫
カイガラムシが発生することがあります。枝にくっついて吸汁するので、枝が傷つかないようにブラシなどでこすり落として駆除します。

注意点 ポイント
乳白色の樹液は有毒で、皮膚に付くとかぶれる人もいるので植え替えやさし木など作業の際には充分気をつけましょう。

まとめ
性質は丈夫なほうで、ポイントを抑えて上手く育てると高さ40~50cmの鉢植えも5年程度で人の背丈を超すくらい(2mほど)の大きさになります。ポイントは以下の通り

・日によく当てる、日照不足だと生育が悪く枝が枯れる
・水はやりすぎない、過湿にすると根腐れを起こす
・寒さに弱いので、冬は室内の日当たりで

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