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ミントの育て方

ペパーミントシソ科 学名:Mentha  用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよいほう)

北半球の温帯やアフリカに25種が分布します。多くの種は毎年花を咲かせる多年草ですが、花後に枯れる一年草もあります。日本にはハッカと、まれにヒメハッカが自生しています。葉っぱを軽くこするとただよう清涼感のある香りが特長で、ハーブとして有名な植物です。

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え付け
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収穫
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
手入れ
生育が旺盛で庭植えにしている場合、盛大に地下茎を伸ばして他の植物の領域まで侵すくらいよく広がります。余計な根や枝は切り取って広がりすぎないように注意しましょう。8月頃に株元で切りつめると秋に再び新しい芽が出てきて収穫できます。

収穫
収穫は春~秋の間随時可能です。保存する場合は株元から枝を刈り取って、風通しのよい場所で逆さに吊してじゅうぶん乾燥させます。初摘み(花が咲く前に収穫したもの:だいたい5月~7月くらい)が最もミントらしい香りが楽しめます。花が咲くと本来の香りが弱くなります。茎の先端に穂状の花を咲かせるタイプは早めに摘み取ります。花は切り花として楽しんでもよいでしょう。

日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みますが、強い直射日光に当てると葉が枯れたり生育が弱ったりします。春から秋は半日陰の風通しの良い場所で育てます。しかしほとんど日のさし込まない様な暗い日陰では育ちませんので注意しましょう。

コルシカミントのように低い位置で茂るものは、できるだけ風通しのよい場所で育てます。夏に蒸れて枯れ上がってしまうこともありますが、株が生きていれば涼しくなると復活します。

寒さには非常に強く0℃以下でも枯れることはありません。冬は霜に当たると地上部が枯れてしまいますが根は生きており、春になると再び新芽が吹いて元気に育ちます。地上部を枯らしたくない場合は敷きワラなどを行い霜に当てないように防寒対策を行いますが、冬にも葉を収穫したい場合以外はそこまでやる必要はありません。

水やり・肥料
乾燥を嫌いやや湿り気のある土を好みます。土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。特に夏場の鉢植えは水切れしやすいので午前中に水をやっても油断せずに夕方にも乾き具合をチェックしましょう。水切れをさせると生育が衰えて葉や茎が硬くなってしまいます。

肥料はたくさん与えると香りが弱まりまる傾向があります。全くなしではよくないので、春に新芽が伸びてきた頃にゆっくりと効く粒状の肥料を株元に少量与えます。それ以上は必要ありません。

用土
保水性のある用土が適しています。赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2の割合で混ぜた土を使用します。庭植えは植える場所にあらかじめ腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおきます。

植え替え・植え付け
鉢植えにしているものは生育が旺盛なので毎年植え替えます。植え替えは生育期ならいつでも行うことができますが、乾きやすい真夏はできるだけ避けます。一回り大きな鉢に新しい用土で植え替えるが、それ以上大きくしたくない場合は株分けを行います。

地植えにするとよく育ちますが、地下茎が四方八方に伸びて増える恐れがあるので四方を板のようなもので仕切る(深さ20~30cmくらいまで)などしたほうがよいでしょう。

ミントは違う品種同士でもよくタネをつくりやすい(交雑しやすい)性質があります。ミントを同じ場所で数品種育てる場合はできるだけ距離を置いて交雑しないようにしましょう。交雑してできたタネから成長した株は、香り弱くなることがあります。

ふやし方
株分けとさし芽とタネまきができます。

株分けは植え替えと同時に行います。土を落として古い茎はすべて取り除き、芽を3~4本を一株にして植え付けます。もうすでに茎が長く伸びている場合は4節ほど残して切りつめてからか植え付けましょう。

さし芽は茎の先端を5~6cmに切って1時間ほど水にさして水揚げをしてから、湿らした用土を入れた鉢に挿します。根が出るまで乾かさないように半日陰の場所で管理します。

タネまきは春4月と秋9月にできます。自家採集したタネは親株に比べて香りが弱いもの株が出ることもあるので、市販のものを買い求めた方がよいでしょう。

かかりやすい病害虫
特にありません。

まとめ 
やや湿り気味の土を好みます
地下茎が伸びて盛大に増えるので、地植えは慎重にする
根の生育が旺盛なので、鉢植えは毎年植え替えます

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