コルディリネの育て方

耐寒温度は5℃以上

リュウゼツラン科 「こ」からはじまる植物 観葉植物

コルディリネ
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
リュウゼツラン(キジカクシ)科
学名
Cordyline
用途など
鉢植え 庭植え(一部の種)
大きさ
高さ1m~10m
耐寒性
ややよわい(5℃~10℃)
難易度
★★★☆☆(ふつう)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 5月~7月
さし木・茎伏せ・とり木 5月~7月
肥料 5月~9月

日常の手入れ

葉水

室内で育てていると葉にホコリがたまりやすいので、時々ぬらしてしぼったティッシュなどで葉の表面をふいてあげるといいでしょう。

シャワーなどで上からさーっと水をかけて洗い流してもいいですが、葉の色の深い品種(レッドエッジなど)は葉の表面に付いた水滴の後が白く跡になり目立つことがあります(生育に悪い影響をを与えるわけではありません)。気になるなら、葉の上から水をかけないようにしましょう。

日当たり・置き場所

葉の色を鮮やかに保つためにもよく日に当てることが大切です。アイチアカなどテルミナリスの系統はやや耐陰性がありるので、一年を通して室内の明るい場所で問題なく育ちます。霜の心配がない時期なら(春~秋)戸外に出して育ててもよいでしょう。

夏の注意点

真夏の直射日光は葉を痛めてしまうので、屋外に出しているのなら直射日光の当たらない、明るい日陰に移動させましょう。日除けするなら、遮光率50%くらいの日除けネットがちょうどよいと思います。室内でも、真夏はカーテンを引いたり、窓際から離すなどして直射日光が当たらないようにしましょう。

冬越し温度

暑さには強い方なので、夏の温度管理はさほど気を付ける必要はないです。耐寒性はさほどなく、冬でも5℃程度の気温が必要なので、春~秋に屋外で育てていたものは冬には室内に取り込んで良く日の当たる場所で育てましょう。

コルディリネ・アウストラリスをはじめ、比較的寒さに強いタイプのものは、庭園樹として露地植えにすることもできます(寒冷地では多少無理があります)。

水やりと肥料

春から秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。土がたっぷりと湿っているうちに水を与えると根ぐされの原因にもなるので気を付けましょう。冬は生育が緩やかになるので水やりの回数も少なくします。土の表面が乾いてから2~3日ほど間を空けてから水を与えるようにするのがちょうどよいくらいです。冬は乾かし気味の方が失敗が少なく済みます。

肥料は追肥として5月~9月の間に液体肥料なら1週間に1回、固形肥料なら2ヶ月に1回与えます。それ以外の時期は特に肥料を与える必要はありません。


適した土

水はけと水保ちの良い土が適しています。

赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土、もしくは腐葉土を2割ほど減らしその代わりにバーミキュライトを混ぜた土も良いでしょう(赤玉土6:腐葉土2:バーミキュライト2)。

植え替え・植え付け

球根のように太い地下茎が鉢いっぱいに育って根詰まりを起こします。根詰まりになると新しい葉がでてこなくなって、葉の色が悪くなり、下の方から葉が落ちてきて老化が進みます。2年に1回を目安として植え替えましょう。

5月~7月が植え替えの適期で鉢から抜いた株はまわりの古い土を3分の1ほどぐるりと落とし、長すぎる根は2/3ほどの長さにカットして新しい用土で植えます。植え替え直後は根が傷んでいることもあり多少生育が弱ります。明るい日陰に移動し新しい葉が生長してきたら、日の当たる明るい場所に移動させます。

ふやし方

さし木、茎伏せ、とり木でふやすことができます。

さし木

適期は5月~7月です。新しい葉のでている先端の部分(天芽)を葉が7~10枚付いているあたりで切り取ります。葉が長くて邪魔なようでしたら輪ゴムかヒモで圧迫しない程度にまとめておいて土に挿します。根が出るまで早くて1ヶ月ほどかかるので、その期間は直射日光の当たらない明るい場所で管理しましょう。

根が出てきたら(鉢底から根が出ているか、など)明るい場所に移動させますが、葉をまとめていた場合はこの時点でヒモをほどきます。下の方の葉が落ちて、不格好な株姿になった場合もこの方法で株の更新を行えばよいでしょう。

茎伏せ

茎伏せ

葉のついていない茎だけの部分も土の上に半分くらい埋まるように伏せておくと発根して芽が出てきます。長いままでもよいですし、節ごとに3cmくらいの長さにカットして伏せてもよいでしょう。

かかりやすい病害虫

害虫:ハダニ カイガラムシ ナメクジ

コルディリネはハダニが特に発生しやすいです。葉の色が悪くなって生育が衰えたり、新芽に付くとでてくる葉が奇形になったりします。市販の園芸用の殺ダニ剤で駆除しますが、乾燥しているときは時々霧吹きなどで全体に水をかけることにより、ある程度発生を予防することができます。

カイガラムシは茎や葉にくっつく白っぽい虫で成虫になると殻のような物に覆われて薬剤が効きにくいやっかいな害虫です。見つけ次第、面倒かも知れませんが古い歯ブラシやヘラのような物でこそげ落とす物理的な方法が確実な駆除方法です。

ナメクジが葉を食害することがあります。葉の重なった見えない部分などに隠れていることが多いので被害がそれ以上広がらないように見つけ次第捕殺します。ナメクジ用の誘殺剤をつかっておびき寄せるのも効果的です。

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