キセランセマムの育て方

カサカサした花

キク科 「き」からはじまる植物

キセランセマム
科名
キク科
学名
Xeranthemum annum
別名
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原産地
南ヨーロッパ
大きさ
30cm~70cm
主な開花期
7月~10月
耐寒性
つよいほう (0℃以上)
難易度
★★☆☆☆ (そだてやすい)

こんな植物です

キセランセマムの仲間は地中海沿岸を中心におよそ7種が分布します。その中でも南ヨーロッパに広く分布するキセランセマム・アンヌムのみが栽培されており、園芸ではキセランセマムというと通常この種を指します。

春か秋にタネをまいて夏から秋に花を楽しみ、花後に枯れる一年草です。茎は細くてよく枝分かれして茂り、その頂点に花を付けます。花は径5cmほどで色は紫紅、ピンク、白などです。花びらに見える部分は総苞片という葉の一種で、乾いたようなかさかさとした質感です。ちなみに中心部分の小さな棒状の集まりが花の本体です。茎葉には白い綿毛が生えており銀白色に見える、いわゆるシルバーリーフでパステル調の花色とよく合っています。花は一重咲きと半八重咲きがあります。

名前の由来

名前はギリシア語のキセロス(xeros:乾いた)とアンサス(anthos:花)からなり、かさかさした花の質感に由来します。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

タネまき 3月下 / 10月

日常の手入れ

支柱立て

茎が細めで開花時期には倒れやすいので、丈が伸びてきたら早めに支柱を立てます。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しのよい場所が適しています。秋にタネをまいた場合、冬越しが必要となりますが耐寒性は比較的強く、凍結や乾いた寒風に気をつければ0度程度までは大丈夫です。

水やり・肥料

乾燥気味を好むので、鉢植えは土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えます。

肥料は植える土にあらかじめゆっくり効く肥料を混ぜ込んでおけばそれ以上必要ありません。むしろ肥料はやり過ぎないように気をつけます。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

水はけのよい、砂質の土壌が適しています。

ふやし方

タネをまいて増やします。タネまきの適期は3月下旬もしくは10月です。10月にタネをまいた場合、花壇や露地に植え付けるのは、厳寒期を避けた3月以降に行ったほうが安全です。

楽しみ方

ドライフラワー

花が咲き始めた頃に、茎を下から刈り取って束ね、風通しのよい日陰で逆さにつるして乾燥させると、ドライフラワーとして楽しめます。

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