カカリアの育て方

鮮やかな紅色の花

キク科 「か」からはじまる植物

カカリア
科名
キク科
学名
Emilia sagitat 
(= E. coccinea)
別名
エフデギク(絵筆菊) ベニニガナ(紅苦菜)
原産地
東部インド
大きさ
高さ25cm~50cm
主な開花期
5月~9月
耐寒性
よわい
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

カカリアの仲間はアジアやアフリカにおよそ20種があります。かつてはカカリア属とされており、そのときの名残でカカリアと呼ばれています。現在はエミリア属に分類されます。インド東部原産のサギッタタ種が栽培されており、園芸ではこの種を指してカカリアと呼ぶのが一般的です。

春にタネをまいて夏-秋に開花して晩秋に枯れる春まき一年草です。夏から秋にかけて細い茎の先端に飾りボタンのようなかたちの花をかたまって咲かせます。花は直径1.5cmくらいと小さいですが、鮮やかな赤紅色で人目を引きます。細い茎と花が風に揺れる姿も可愛らしいです。

園芸品種には黄色やオレンジ色の花を咲かせるものもあり花壇の他に切り花にも利用されます。花のかたちが房飾り(タッセル)のように見えるので、英名をタッセルフラワーといいます。

ベニニガナという別名がありますがこれは「紅い花の咲くニガナに似た植物」ということで、草姿は似ていますがニガナの仲間ではありません。 また、エフデギク(絵筆菊)とも呼ばれます。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

タネまき 4月下~7月

日常の手入れ

タネの保存

霜の降りる頃には枯れてしまいますので、毎年楽しみたい場合は花後にできるタネを保存しておきます。花が枯れて子房(花の下の部分)がふくらんで子房の下の茎が枯れてきた頃に花を切り取り、飛ばないように新聞紙の上などに広げて指で触ったらくずれるくらいカサカサに乾燥させて中のタネをとりだして保存します。

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みますが、午前中いっぱい日が当たり午後からは影になるような半日陰の場所でも充分育てられます。用土は腐葉土などのたっぷりはいった有機質に富んだ水はけの良い土が適し、やや乾燥した環境を好みます。

元々性質が丈夫な植物でやや日当たりの悪いやせ地でも枯れずに育ちますが、できるだけ日当たりと水はけの良い環境で育てましょう

水やり・肥料

やや乾燥した環境を好みます。水は土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。

かかりやすい病害虫

暑さには強いですが湿度が高いと夏に蒸れたりアブラムシが発生することがあります。

植え付けと用土

花後、晩秋には枯れるので、一度植え付けたら植え替えの必要はありません。植え付けるとき株と株の間隔は20cmほどとります。

用土は腐葉土などのたっぷりはいった有機質に富んだ水はけの良い土が適します。

ふやし方

タネをまいてふやします。タネはプランターや鉢、庭に直接まいて混み合った部分を間引きながら育てる直まきが適しています。ビニールポットにまいて、苗を作ってある程度育ててから植え付けることもできますが、大苗では根づきにくいので気を付けましょう。

標準的なタネまき時期は4月頃ですが、気温の条件さえ合えば7月末頃までまくことができます。そのときの気候によって差は出てきますが生長が早くタネまきから2~3ヶ月で花を楽しむことができます。花後にできたタネが自然に土に落ちて勝手に発芽するくらい発芽率がよいので一度にたくさんまくのではなく、1ヶ月ごとに時期をずらして少量ずつタネをまいても良いでしょう。そうすることで長く開花を楽しむことができます。

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