カレープラントの育て方

肥料と水は控えめ

キク科 「か」からはじまる植物 ハーブ・野菜

カレープラント
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
キク科
学名
Helichrysum angustifolium
用途など
鉢植え 庭植え
開花期
7月~8月
大きさ
30cm~60cm
耐寒性
つよい
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 5月~6月 / 9月~10月
肥料 4月~6月 / 9月~10月

収穫・利用

葉は一年を通して摘み取り利用することができます。

スープやピクルスなどの香りづけに利用できますが、香りが強いので使いすぎには注意が必要です。少量でも充分香りは付きます。また、煮込みすぎると料理に苦みがでてしまいますので熱を通して利用する場合はあまり長い間煮込まずに香りが付いたら取り除くようにしましょう。

花を利用する場合は、完全に開ききる前に枝ごと切り取り乾燥させて保存します。そのままドライフラワーとして楽しんだり、ポプリなどにして消臭剤として利用します。カレープラントは香りの持続性が強く乾燥させた状態のものは1年近く香りを楽しむことができます。

日常の手入れ

切り戻し・刈り込み

枝葉をよく伸ばして密生する性質があります。密生した状態だと株の中に風が通りにくくなり、蒸れやすくなります(蒸れると葉が枯れ上がってしまいます)。混み合った部分の枝をすくように切り戻して、できるだけ株の中に風が通るようにしましょう。かなり密生して、こまめに枝の切り戻しができない場合は、株全体の1/3程度を刈り込んでもよいでしょう。梅雨~夏の時期にかけての高温多湿が特に蒸れやすいので、梅雨前にこの作業を終わらせてしまいましょう。

日当たり・置き場所

日当たりのよい場所で育てましょう。充分日に当てないと生育が悪く、葉が黄色くなり、落ちてしまうこともあります。また、花も咲きにくくなります。一日に6時間以上日の当たる場所なら問題なく育ちます。

真夏の直射日光はやや強すぎるので、鉢植えの場合は半日陰に移動させます。地植えの場合は寒冷紗やたてずなどで少し遮光してあげるか、最初に木陰ができるような場所を選んで植えます。

寒さには強くマイナス5℃程度まで耐えることができます。ただし、霜に当たると葉が傷んでしまうので、不安があるなら寒冷紗などで簡単な霜よけをします。鉢植えは霜の心配のないベランダや軒下など、屋根のある場所に移動させます。霜の心配が無ければ、特になにもせず屋外での越冬が可能です。

水やりと肥料

水は土の表面が白っぽく乾いてきたらたっぷりと与えましょう。やや乾燥した土壌を好む植物なので、一年を通して乾かし気味に管理することが大切なポイントです。水のやりすぎによる過湿には十分注意しましょう。過湿にすると株が腐って枯れてしまったり、根腐れ病が発生しやすくなります。

ただ、極端に乾燥するとつぼみが落ちたり、生育が極端に衰えます。「土の表面が乾いたら→水をたっぷりとやる」というようなメリハリのある水やりを行うと失敗が少ないです。

肥料は春と秋、1ヶ月に1回粒状の化成肥料を株元に少量与えます。与えすぎるとかえって貧弱に育ち、葉も美しい銀白色になりません。与えすぎるよりも少ない方がまだマシです。肥料は常に控えめを心がけます。


適した土

水はけが良い土が適しています。地植えにする場合は植える場所にあらかじめ石灰をまいて酸性を中和しておきます。鉢植えにする場合は、赤玉土4:腐葉土3:バーミキュライト2:鹿沼土1の割合で混ぜた土を使います。市販の培養土(ハーブ用)などを使うとお手軽です。粉のような微塵の土が混ざっていると土の通気性が悪くなるので、赤玉土や鹿沼土は使う前にふるいで微塵を取り除いておきましょう。

植え替え・植え付け

地植えは一度植え付けると植え替える必要はありません。鉢植えは鉢の中が根でいっぱいになって根詰まりをおこしてしまうので、鉢底から根が伸びでているようなら一回り大きな鉢に植え替えます。

ふやし方

さし木でふやすのが簡単で一般的です。適期は5~6月、9~10月です。新芽の先端を2~3節の長さに切り取り、下の方の葉を取り除いて赤玉土を入れた鉢などに挿します。

1ヶ月ほどで根が出て育ちはじめます。それまで、乾かさないように半日陰の場所で管理します。ある程度新しい茎葉が伸びてきたら1本ずつポットなどに植え替えます。土は上記の「用土」の項のものを使用します。刈り込みで切り落とした枝を使うと無駄が少ないです。

かかりやすい病害虫

水のやりすぎ・過湿が原因で根腐れ病が発生することがあります。発生すると地際の茎が褐色に変色してそのまま枯れてしまいます。この病気は一度かかってしまうと治療が難しい上に他の植物に感染するおそれもあるので、発生した株は早めに処分してしまいます。

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