定番庭木の一つ

イヌマキとは

マキ科 「い」からはじまる植物 花木・庭木・果樹

イヌマキ
この植物の育て方
科名
マキ科
学名
Podocarpus macrophyllus
別名
マキ クサマキ
原産地
日本(関東より西~沖縄)
大きさ
高さ2m~5m
開花期
5月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

〔〕内は学名

本州の関東より西~沖縄にかけて分布する針葉樹で、主に暖かい地方の沿岸部に自生します。大気汚染や潮風に強く、日陰にもよく耐え、性質は丈夫で伸びる勢いは強く、用途に応じて色々な樹形に仕立てることができます。

もともと暖かい地方の針葉樹なのでやや寒さに弱いですが、その点を除けば庭木にもっとも適した樹のひとつと言えるでしょう。かなり褒めましたが、実際に庭木として広く用いられています。

変種で葉の幅や長さが半分ほどのラカンマキ〔var. maki〕も同様に植えられます。近い仲間にナギ〔Nageia nagi〕があります。

名前の由来

植物で「イヌ」という言葉を冠すると「もとの種と比較して(姿や材質が)劣る」とういう意味を含むことが多いです。そうするとイヌマキは「マキより劣る木」という意味になります。ただ、「イヌマキ」自体を「マキ」と呼ぶこともあり、この場合「マキ」がどの植物を指すのかはよくわかっていないようです。一説に「マキ」はスギを指すとも言われます。


用途

葉は長さ10~15cm、幅が1cm程度と細長いですが、針葉樹としては幅広く感じます。

雄株と雌株があります。開花期は5月~6月で、それぞれの株が葉の付け根に雄花、雌花を咲かせます。雄花は太短いひも状で、まとまって付きます。雌花はふくらんだ花床の先端に付きます。

雌株は花後に果実を付けます。果実は球形で、花床がナツメ型なります。いびつな団子をふたつ繋げたようなおもしろい姿です。花床は秋~冬に熟して赤紫色になります。

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