ヤサシイエンゲイ

ホクシア(フクシア)の育て方

ホクシアアカバナ科 学名:Fuchsia 用途 鉢植え 吊り鉢
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい:5℃以上)

中南米から西インド諸島を経て、ニュージーランド、オーストラリアまでの広い範囲におよそ100種類が分布する、常緑・もしくは落葉性の低木です。主に栽培されているのは野生種を掛け合わせて作られた園芸品種です

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
      バー バー バー バー バー バー バー    
植え付け
      バー バー              
肥料
    バー バー バー     バー バー    

季節・日常の手入れ ポイント
花が落ちたあとに花茎をそのままにしておくと赤い実が付きます。ツヤがありキレイなので鑑賞価値がある実ですが次々と花を咲かせるためには花が散ったあとの花茎は切り取ってしまう方がよいでしょう。実は甘くておいしいのかよく鳥がついばみにくるみたいです。

バランスのよい鉢植えにするためには生長期に枝を切る必要があります。一つの茎に葉っぱが6枚から8枚くらいついたときに上の2枚の葉っぱと新芽をつみ取ってしまいます。これを繰り返すと枝数も増えて花もたくさんつきバランスのよい株に仕上がります。

晩秋~冬の落葉

寒くなってくると葉っぱをばっさり落としますが、これは植物が生育に適さない時期だと判断して自ら休眠に入っただけで、枯れたわけではありません。完全に乾かさないようにときどき水をやり、春に芽が吹くのを待ちましょう。枝が伸びすぎている場合は、落葉直後に刈りこんでもかまいません。

日当たり・置き場所
日当たりが悪いと花つきが悪くなるので、一年を通して日当たりの良い場所に置きます。しかし、高温多湿に大変弱いので、真夏は風通しの良い明るい日陰に置きます。コンクリート床に直置きなどは鉢の中の温度が極端に上がって植物が弱る原因になるので禁物です。枝が垂れるタイプの株は、吊してあげるとよいでしょう。

低温には比較的強い方ですが、5℃を切ると枯れてしまうおそれがあるので、冬は軒下か室内の日当たりの良い場所で管理するようにしましょう。

 

水やり・肥料
水切れには弱く完全に乾かしてしまうと、元に戻すのは不可能な場合もあります。かといって多湿にすると根ぐされをおこしてしまいます。一年を通して土の表面が白っぽく乾いてきたらたっぷりと与えるようにし、メリハリのある水やりを心がけましょう。真夏は暑さで生育が衰えるので、少し水やり回数を控えますが、乾かし過ぎには注意しましょう。

肥料は4月~6月、9月~10月に週1回程度薄めた液体肥料を与えるようにします。夏や冬は生育が衰えて根の活動も弱まるので肥料は与えません。

用土
赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。鉢花を育てる上で、もっとも基本となる配合の仕方です。つり鉢やハンギングバスケット植にする場合は赤玉土の割合を2割ほど減らして、代わりにパーライトを加え、できるだけ軽い用土にします(土が重すぎると鉢やつり鉢のひもに負担がかかるので)。

植え替え・植え付け
株が新たに芽を吹いて生育をはじめる直前、春先が植え替えの適期です。古い土を半分くらい落としてから、新しい土で一回り大きな鉢で植え替えをおこないます。同時に枯れた枝や葉っぱも整枝してしまいましょう。植え替えをすることで、生育期間中の育ち方も良くなります。だいたい2年に1回くらいが目安です。根がパンパンに張って根詰まりを起こす前に植え替えてあげましょう。

春先に作業ができなかった場合は、暑さが過ぎて空が高くなる初秋頃に植え替えてもかまいません。

ふやし方
さし木でふやすのが一般的です。適期は2月から3月と9月から10月頃です。バーミキュライトの挿し床に挿しておくと2、3週間で根がでてきます。根がでてくるまでは日陰で管理し、挿し床を乾かさないようにしましょう。

かかりやすい病害虫
傷んだ葉っぱなどをそのままにしておくと、灰色カビ病が発生することがあります。特に多湿になったり、風通しが悪くて蒸れると発生しやすいので気をつけましょう。

まとめ 
冬は室内に取り込んで育てる
水切れには非常に弱いので生育期間は特に気をつける
真夏には高温で弱るので肥料、水やりとも控えめにする

関連するページ
ホクシアとは
アカバナ科