ヤサシイエンゲイ

ヒイラギの育て方

ヒイラギモクセイ科 学名:Osmanthus heterophyllus用途 鉢植え 露地植え 生垣
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい)

葉は縁にトゲ状のぎざぎざがあり厚めで革質、濃緑色で表面にはツヤツヤとした光沢があります。この触ると痛いほどのとげが特徴的といえますが、老木になるとトゲのないのっぺりとした葉が出てきます

栽培カレンダー

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開花期
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剪定
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植え付け
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肥料
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手入れ
剪定
放任でもある程度自然に樹形がまとまります。自然樹形のまま育てる場合は樹形の輪郭からはみ出た枝を切り戻す程度で充分です。適期は一旦枝の生長が止まる(一次生長が止まる)6月下旬から7月です。夏が過ぎる頃に夏芽が伸びて(二次生長)樹形を乱すので樹形の輪郭より少し深い位置で枝を切り戻しておくのがコツです。

芽吹きがよいので生垣にしたり目的や用途に応じていろいろな形に仕立てることができます。6月下旬~7月に刈り込み、夏芽の生長が止まる10月頃にもう一度全体を軽く整える程度に刈り込みます。

ヒイラギは太い枝を切っても芽が出やすいので全体の樹形が乱れた場合は太い枝を切り詰めてもかまいません。

生垣仕立てにする場合、刈り込みをさぼると下の方の枝が枯れて非常に見苦しくなります。刈り込んで枝葉をしっかりと出させて姿を保つようにしましょう。

ポイント
春から夏前までに新しい枝が伸びるのが一次生長、秋口から晩秋まで夏芽が生長して伸びるのが二次生長です。真夏の高温時期は言わばインターバルで枝は伸びません。このインターバルの時期が剪定適期です。

日当たり・置き場所
日当たりを好みますが、耐陰性もあるので多少日当たりの悪い場所でも育ちます。逆に日当たりが良くても土壌がひどく乾燥する場所では生長が悪く枝が枯れてしまうことがあります。また、比較的温暖な気候を好み寒さに弱いので寒風のあたる場所は避けます。

ポイント 
丈夫な植物で大気汚染にも強いですが、冬の乾いた風や乾燥する土壌は苦手です。

水やり・肥料
肥料はやせ地でなければ別に与えなくてもよく育ちます。肥料を与える場合は生育を見ながら2月と8月に油かすに骨粉を混ぜたものを株元に2握りほど施します。腐植質に富んだ肥えた土を好むので肥料の代わりに株周りに溝を掘って堆肥や腐葉土を埋めると土壌の湿度も適度に保たれ生育によい効果を与えます。

かかりやすい病気・害虫
カイガラムシが発生することがあるので、見つけ次第早めに駆除します。数が少なければ古歯ブラシなどでこそぎ落とす物理的な方法が確実です。

植え付け・用土
寒さに弱いので植え付けは気温が十分に上がる4月下旬~5月に行います。植え付ける場所には堆肥をたっぷりと混ぜ込んでおきます。水はけがよく、適度に湿り気があり、腐葉土などの腐植質がたっぷり入った土壌を好みます。

ふやし方
タネまきとさし木でふやすことができます。

秋に花が咲いて、翌年の5月頃に果実が黒紫色に熟します。タネまきはこの熟した果実から10月頃にタネを採りだして用土を入れた鉢や箱にすぐにまきます。発芽1年目は非常に生長がゆっくりで2年目からよく生長します。タネまき後2~3年はそのまま(タネをまいた場所から植え替えず)苗作りをして、その後植え付けます。

挿し木は春に伸びた若い枝を6月下旬~7月に切り取って用土に挿します。

ポイント
・剪定の適期は春の一次生長の終わった頃
・土壌が乾燥する場所では育ちにくい
・植え付けは充分に気温が上がる4月以降に

モクセイ科モクセイ属
キンモクセイ - ヒイラギ
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モクセイ科
花木・庭木