花も葉も美しい

エピスシアとは

イワタバコ科 「え」からはじまる植物 観葉植物

エピスシア
シルバーシーン
この植物の育て方
科名
イワタバコ科
学名
Episcia
別名
ベニギリソウ ベニハエギリ
原産地
熱帯アメリカ
大きさ
10cm 這うように広がる
開花期
5月~9月
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

メキシコ南部~ブラジル、コロンビア、ベネズエラなど主として熱帯アメリカに6~9種類が分布します。高い気温と湿度を好み、森林内の林床や岩肌などの日陰地に自生します。

名前の由来

エピスシアという名前はギリシア語で「陰になった」「暗い」という意味です。また、epi(上の)とskia(陰の)の合成語ともとれますが、いずれにしても日陰に自生する様子に由来するのでしょう。

種類

〔〕内は学名、E.はEpisciaの略。

クプレアタ〔E. cupreata〕

日本で栽培されているものは本種の園芸品種が多くを占めます。クプレアタはベニギリソウ、ベニハエギリなどの別名を持つコロンビア~ベネズエラに自生する種で観葉植物としてはエピスシアの代表的なものです。

草丈は10cmほどにしかなりませんが「ランナー(走出茎)」と呼ばれる茎を地面に這わせて、その節から子株を出し、横に広がっていきます。葉は大きいもので長さ10cm、幅7cmほどになり表面には柔らかい毛が生えており、色や模様は変化に富みます。花は長さ3cm前後の筒状に先端が開いており、色は外側が鮮やかな緋色、内側が赤い斑点の混じった黄色です。

園芸品種

多くの園芸品種が知られていますが主なものとして、葉脈が銀緑色で周辺が赤褐色の’アカジョウ’、真ん中を縦に走る葉脈(中肋)が銀白色になり縁のあたりがチョコレート色になる’チョコレートソルジャー’、葉の縁がピンク色になる’ピンクブロケード’、’クレオパトラ’、黄色花の’トロピカルトパーズ’などがあげられます。

ディアンティフロラ〔E. dianthiflora = Alsobia dianthiflora〕

クプレアタに次いで、よく知られる種です。葉は前述のクプレアタに比べると小型で長さ2cm-3cmで、縁にゆるいギザギザがあります。葉脈は暗い赤色になりますが葉の色全体はほぼ緑色です。細かい葉を付けたランナーを四方に伸ばし、葉の付け根に白い花を咲かせます。花びらの縁は細かく切れ込んでおり、レースフラワーバインの名前で流通していたこともあります。


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