ラン科カランセ(エビネ)属の植物は日本や中国、台湾、東南アジア〜マレーシア、ヒマラヤなどに150種以上が分布します。 そのすべてを総称して「エビネ」と呼ぶ場合もあれば、日本原産のカランセ属のみを「エビネ」と言うこともあります。また日本原産のものの中でも夏や秋に咲くものは区別されることもあります。 主に東南アジア原産の落葉性冬咲き種のことを属名の「カランセ」と呼ぶこともあります。 以上のように「エビネ」と言っても広くとらえるか限定するか、分類学上なのか園芸的なのか、などの立場によっても区切り方が異なってきます。 園芸的には春咲き種、夏咲き種、冬咲き種など花の咲く時期によって大きく分けるのが一番わかりやすく一般的です。 ここではもっともポピュラーで親しまれている日本種の春咲きの事を「エビネ」として説明いたします。 日本原産の春咲き種といっても多種多様で主だった原種、それらが自然に交配してできた自然交配種だけを見ても非常に多くの系統があり姿形はバラエティーに富んでいますが、生育サイクルや適した環境、性質などが似ています。 また、カランセ(洋種・落葉性・冬咲き)については別にページを設けておりますので、そちらを参照していただきますよう、お願いいたします。
地表近くにできる根茎がエビのように曲がって連なっているため「海老根(エビネ)」の名前があります。主に開花期は4〜5月、葉が出てくるとともに花茎を伸ばし十数輪の可憐な花を咲かせます。花の大きさは径1〜2cmで花色や形は種ごとに特徴があるだけでなく、同じ種の中でも非常に個体差がありその多様性から「2つと同じものはない」と形容されることもあります。 代表的な原種に「ジエビネ」「キエビネ」「サルメンエビネ」「ニオイエビネ」「キリシマエビネ」の5種があり、さらに、それらの種同士が自然に交雑して生まれた「タカネ」「ヒゼン」「サツマ」「コオズ」などと呼ばれる自然交雑種があります。下の図は主な原種と自然交雑種の相関図で、2種間だけでなく3種間での交雑も見られます。 相関図には載っていませんが、実際は人工交配による園芸品種の育成も盛んに行われており、その多様性や変化の幅はいっそう広くなっています。
■カランセ(洋種・落葉性・冬咲き) エビネもカランセの中に含まれる ’エ’からはじまる植物 ランの仲間 山野草の仲間 |
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