アイボシ(愛星)の育て方

丸くふくらんだ三角形の葉がかわいらしい

ベンケイソウ科 「あ」からはじまる植物 多肉植物

アイボシ(愛星)
科名
ベンケイソウ科
学名
Crassula rupestris f.
別名
アイボシ(愛星)※園芸名
原産地
南アフリカ
大きさ
およそ30cm
主な開花期
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耐寒性
ややよわい(冬はベランダか室内)
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

クラッスラの仲間で、多肉植物として扱います。ぽってりした厚みのある三角形の葉っぱが特長です。茎を挟んで左右対称に付く葉っぱは90°回転しながら出るので、上から見ると十字型です。葉色は緑から黄緑色で、縁はV字型に赤く色づきます。秋以降は気温の低下とともに葉が黄色っぽくなり、縁の赤みが強くなります。

メキシコ~ブラジル、西インド諸島に30種類が分布する植物です。その中でもアンゲロニア・サリカリフォリア(A.salicariifolia)やアングスティフォリア(A.angustifolia)、それらの園芸品種が流通しています。毎年花を咲かせる多年草で、常緑性の草花です。

ときどき枝分かれしながら生長し、直立もしくは横に這います。丈は30cmほどになり、茎は古くなると木の枝のように茶色っぽく、ざらざらした感じになります。春になると株の中心から花茎を出しその先端にピンク色の小花をたくさん咲かせます。主な生育期間は春から秋です。そっくりな仲間に小米星や彦星、ルペストリスなどがあります(分類上、愛星はルペストリスの一品種となるようです)。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 4月下~6月上
さし芽 4月~6月上
肥料 5月~9月

日常の手入れ

伸びすぎてバランスが悪くなった場合、切り戻します。切り落としたほうはもったいないので、さし芽に利用すると良いでしょう。

日当たり・置き場所

熱帯の植物で暑さや乾燥には非常に強いのですが、寒さには弱く最低7℃くらいの気温が必要です。

一年を通して雨のあたらない、日当たりの良い場所が適しています。暑さには強いですが、耐寒性はあまりないので冬は室内か寒風や霜の避けられるベランダなどに置きます。多湿が苦手で長雨に当たると株が傷むので、雨ざらしの場所での栽培は適しません。


水やり・肥料

水は一年を通して控えめにします。完全に乾いて数日経ってからでも何ら問題はありません。特に冬はほとんど生長せず、水も吸いません。

肥料も土に混ぜ込んでおけば特に追加で与える必要はありません。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

植え替えの適期は霜の心配がなくなる4月下旬から梅雨入り前、6月上旬です。

ふやし方

さし芽

さし芽で増やすことができます。茎を適当な長さで切り落とし、乾燥した土に挿します。20日くらい水をやらず明るい日陰で管理します。その後、徐々に水やりをはじめます。

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