ひょろりと伸びた茎の先端にぽんと咲く

アルメリアとは

イソマツ科 「あ」からはじまる植物

アルメリア
この植物の育て方
科名
イソマツ科
学名
Armeria
原産地
北半球の温帯
大きさ
高さ5cm~40cm
開花期
4月~5月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

〔〕内は学名、A.はArmeriaの略

アルメリアはヨーロッパを中心とした北半球の温帯に40~80種が分布します。園芸で単に「アルメリア」と言うとその中の1種、アルメリア・マリティマ〔A. maritima〕を指すのが一般的です。

マリティマはヨーロッパ・北アメリカ・シベリア・チリなどに広く分布する、毎年花を咲かせる多年草です。葉は濃い緑色で糸のように細く、地際からわさわさと茂ります。春に花茎をひょろりと長く伸ばして、その先端に小さな花を玉状にぽんとまとめて咲かせます。その花姿と海辺に多く自生するところから、ハマカンザシの和名があります。花色はピンクですが、園芸品種に白、紅、濃いピンクなどがあります。また、葉に黄緑色の縁取りが入る’ヴァリエガタ’は花の咲いていない時期でもキレイです。

鉢植えや花壇などに利用されます。草丈は10cm程度と低く(開花時は花茎が長く伸びるので25cmほど)、葉が密に茂って良く広がるので、縁取りにもよく用いられます。日本には明治時代に入ってきました。

名前の由来

アルメリアは「海の近く」と言う意味で、自生環境にちなみます。

主な種類

アルメリア・プランタギネア〔A. plantaginea〕

南ヨーロッパ原産で葉っぱはへら型、花茎が50cm程に伸びる大型種です。花色は紫がかかったピンク色で、園芸品種が栽培されています。

アルメリア・プセウドアルメリア〔A. pseudarmeria〕

大型種で園芸品種にバレリーナなどがあります。


高山性の種類

標高の高い場所に分布します。ロックガーデンや山野草として鉢で楽しむことが多いです。

アルメリア・アルピナ〔A. alpina〕

アルプスの標高2000m付近に分布します。花色はピンクです。

アルメリア・カエスピトサ(= ユニペリフォリア)〔A. daespitosa(= juniperifolia)〕

ピレネー山脈に分布する小型種です。葉は長さ1~2cmで、這うように広がります。花色はピンクか白です。ヒメハマカンザシの名前で出回ります。

カエサルピナ〔A. ×caesalpina〕

アルピナとカエスピトサがかけあわさってできた交配種とされています。高山性の中では強健種で通っています。

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