花色は白が多いが、株姿は個性が光る

アングレカムとは

ラン科 「あ」からはじまる植物

アングレカム レオニス
アングレカム・レオニス
この植物の育て方
科名
ラン科
学名
Angraecum
原産地
熱帯アフリカ マダガスカル
大きさ
高さ7cm~1.3m
開花期
主に冬~春
難易度
★★★☆☆(ふつう)~★★★★★(むずかしい)

こんな植物です

各部名称

マダガスカルを中心に、熱帯アフリカにおよそ200種類が分布するランの仲間です。近い仲間のランにエランギス〔Aerangis〕があります。草丈は種によって大きく違い、ディスティカム〔Angcm. distichum〕のように豆粒のようなかわいらしい葉の小型種から、エブルネウム〔Angcm. eburneum〕のように草丈が1mを超す大型種まであります。樹の幹や枝、岩肌の斜面に根を張って生活する着生(岩生)種と、地面に根を下ろす地生種があります。

肉厚の葉を左右交互に出して、行儀よく二列に並びます。ディスティカムのように株元から子株を出して株立ちになる種もありますが、基本あまり子株はできず上に伸びていく種が多いです。茎は短くて葉のついた状態では見えず、古い葉が落ちたとき確認できます。

葉の間から花茎を伸ばして、先端に1~数十輪の花を咲かせます。花色は白が多く、花の後ろ側に距(きょ)と呼ばれる蜜が入った管があります。距はとても長くなり、アングレカムの魅力と特長になっています。花びらは肉厚のものが多くて、反るように思い切り開きます。 花の寿命が長く、開花して1ヶ月以上もつ種もあります。

花は夜によい匂いを放つものが多く、暗いところで目立つ白系の花が多いことなどからも夜行性の昆虫類が花粉の媒介をしていると考えられています。

名前の由来

名前の由来 属名のアングレカムはマレー語のアングレク(着生植物)に由来し、樹木などに根を下ろしている自生の姿からきています。樹木に根を固定しているものの自活しており、樹木から養分や水分を奪っているわけではないので寄生とは異なります。


ダーウィンのラン

アングレカム セスキペダレ

アングレカム・セスキペダレ〔Angcm. sesquipedale〕はダーウィンのランとも呼ばれ、有名な逸話があります。この種は距が異様に長くて20cm以上になり、ダーウィンは生前この距の長さに合う昆虫の存在を予想していました。ダーウィンの死後、口の長さが20cm以上あり距の底の方に溜まった蜜を吸うことができる「キサントパンスズメガ」という蛾が発見されました。

セスキペダレはマダガスカル原産の着性種です。アングレカムの中でも大型で花の直径は15cm、草丈は1mを超します。花色は白で、花びらは分厚くて蝋細工ような光沢をもちます。種小名のセスキペダレは「1フィート半(およそ45cm)の」という意味で、距の長さに由来すると思われます。

主な仲間

レオニス〔Angcm. leonis〕

マダガスカルなどに分布する中型種で、比較的ポピュラーで育てやすい種です。葉は肉厚で剣型です。花色は白で幅6cm程。

エブルネウム〔Angcm. eburneum〕

マダガスカルや東アフリカに分布する大型種で、草丈は1.3mほどになり茎は枝分かれします。大株はダイナミックかつ豪快です。要するにデカイです。やや大きめの花が花茎に沿って並ぶように付きます。花色は緑と白です。

ディスティカム〔Angcm. distichum〕

熱帯アフリカ西部から中部に分布する小型種で草丈は15cmほどですが、株元から子株を出して株立ちになります。かまぼこ形で肉厚のちっちゃな葉が特徴的でかわいらしい。葉の付け根から1cm程の白花を1輪ずつ咲かせます。

セスキペダレ〔Angcm. sesquipedale〕

上記「ダーウィンのラン」をご覧ください

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